2021年07月24日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

船橋市長
松戸 徹さん

 
※撮影のためマスクを外しています

1954(昭和29)年生まれ。八千代市出身。薬園台高校、東京理科大学理学部物理学科卒業。1978年4月、船橋市役所に入庁し、船橋市教育委員会社会教育部社会教育課、社会教育部浜町公民館、広報部広報公聴課、秘書課長を経て、2007年より市長公室長。2009年より船橋市副市長。2013年より船橋市長1期目、2017年より2期目就任。2021年より3期目に入る

2021年6月20日、任期満了に伴う船橋市長選が行われ、即日開票の結果、無所属現職の松戸徹さんが3 選を果たしました。今回弊誌では、2020年4月から山﨑健太朗より編集長を引き継いだ見上裕美子が伺い、インタビューをさせていただきました。市民であり主婦でもある見上が編集長という立場から市長に伺ってみたかったことなども併せ、これから目指す市政についてなどお話しいただきました。

船橋市のこれからの取り組み
・「(コロナ禍で)市民の命と暮らしを守る」
・児童相談所の開設と「メディカルタウン構想」の取り組み
・人と人とをつなげる仕組みづくり

児童相談所の開設と「メディカルタウン構想」実現へ

見上●市長選は、ご当選おめでとうございます

松戸市長●ありがとうございます。

見上●早速ですが、3期目に目指される船橋の青写真を教えてください。

松戸市長●街づくりには2つの面があります。1つは行政の役割をしっかりと果たすこと。行政は、ベースとして市民生活を支えるためにあり、街が次につながるためにどうしたらいいかを考えていきます。

 新型コロナへの対応はもちろんですが、コロナ禍にあっても、福祉、教育、環境、経済など継続的に進めていかなければならない。市長の責任として街づくりをしていかないとならないと思っています。もう1つは具体的な仕事として、児童相談所の開設着手と「ふなばしメディカルタウン構想」(※)の実現です。

見上●医療センターの移転もありますね。

松戸市長●はい。新駅を作ることも挙がっています。駅を作ることは、街の連続性が作れるんですよ。

見上●街の連続性、ですか?

松戸市長●海老川上流区域は船橋市でも大事なエリアですが、現在は休耕地や人家、墓地や資材置き場などがあり、無秩序な土地利用になっています。駅を作ることによってJR船橋駅から東葉高速線までが面的につながり、医療センターの移転に伴い健康に関する事業者などが集まります。人が駅に降り立つことで流れができるんです。

見上●つながりを持たせるんですね。

松戸市長●そして医療センターはドクターカーの起点になっています。出動時から医師が同乗する運用は、日本で初めてのことで、現地は市内どこに向かうにも立地が良く、救命率も高いんです。しかし昭和58年にできて老朽化も激しく、高度医療には対応できていない部分もあります。移転することでオペ室も増やせますし、それで救える命が増えることにもなります。

見上●メリットが大きいですね。

豊富な人材、つながる船橋

松戸市長●船橋市は人口が64万人。今後10年くらいでゆるやかに66万人くらいに増えていくことが予想されています。人口が多いのがいい街ではなく、住む人たちが、そこに住んでいることに喜びを感じられることが大事です。

 子どもたちにとっての一番の贈り物は、人とのつながりを作って子どもたちの代に引き継ぐことだと思います。世代、ジャンルを超えて、大人がつながって街を作っている姿を見せれば、子どもたちが大人になったとき、自然と同じようにやってくれるはずです。

 人口が多い街だからこそ人がつながっていく仕組み、仕掛けをどんどん作っていきます。

見上●つながりを大事にすることの重要性は、「まいふな」を通し、今とても実感しています。市長は「つながりを大切にした街づくり」ともおっしゃっていますが、市長がおっしゃる「つながり」とは、具体的にどうなっていったら「つながっている」と思っていいのでしょうか?

松戸市長●それは、街中で出会った際に、「この間はどうも」と言い合える関係だと思いますね。

見上●あぁ、わかりやすいです!

松戸市長●ボランティアを募るイベントでも、子どもから高齢者も関わってくれる人が多いです。世代を超えて出会って、一緒にやったという経験を共有できるということ、それがいちばん大事だと思います。

 あと船橋がおもしろいのは、農家の若手、商店街の若手、音楽家などみんなつながりがあるんですよね。

 常に「まだ知り会ってない人がいるのではないか?」という視点を持って、どんな人でも入りやすくする仕掛けも必要になってくると思っています。市長だからこそ見える部分、知り合える人たちがいるので、これからもそういった人たちを結び付けていきたいと思っているんです。

船橋は宝島、人材の宝庫

見上●街のために活動している各方面のリーダーに、お声掛けされるとしたらどんな言葉になりますか?

松戸市長●いろんな意見があると思うので、こちらに声をいろいろと寄せていただきたい。地域や街を思う気持ちを共有して、常に未来志向で、キャッチボールしていきましょう、と言いたいです。

見上●やはり対話が大切ということですね。それと、市長は「市民力がすごい」ということもよくおっしゃっていますよね。

松戸市長●船橋市は歴代の人たちが都市としての体力を蓄えてきてくれた。みんな船橋への思い入れが強く地域に愛着を持っている。この街の市長をやらせてもらえて本当に幸せです。

見上●実は私、船橋出身ではありませんが、船橋は船橋愛が強い人がいっぱいだなと思って。街の魅力もたくさんありますし、いい街だなとつくづく思います。

松戸市長●船橋は宝島ですよ。探せば探すほど宝物が出てくる。人がつながっていってくれて、仲間がどんどん増えていってくれる姿を見るのは、自分としてはとてもうれしいです。

見上●今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!

※ふなばしメディカルタウン構想 … 海老川上流地区に、医療センター移転や新駅誘致を核とした土地区画整理事業と地区計画等による新たなまちづくりを検討していること


※撮影のためマスクを外しています

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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