2021年07月28日 配信

いすみ鉄道 代表取締役 古竹 孝一 さん(49)


大学、大学院時代は船橋に住み、日本大学理工学部交通工学科で交通土木学を専攻していた古竹さん。学生時代に江戸千家宗家にも通い茶道教授も取得しているほか、地元高松では真宗興正派慈光寺総代として法名・古竹孝薫を拝命しているほか、香川県トライアスロン協会、一般社団法人鬼ごっこ協会にも所属するなど幅広く活躍している

プロフィール
香川県高松市生まれ。大学・大学院時代は船橋市に住む。日本大学理工学部交通工学科で交通土木学を専攻し、大学。院まで修了。同大学院では桜工賞を受賞。在学中に東京交通短期大学も卒業。大学院卒業後、日新グループ社長室長としてグループ7社の再建に取り組む。2002年、現在の株式会社NISSIN代表取締役に就任、先代社長と2人代表体制で社長業を学ぶ。2018年の7月27日、いすみ鉄道の社長公募の話を耳にし応募。40人以上の応募者の中から選ばれ同社代表に就任、現在に至る。

話題の「いすみ鉄道」社長は船橋ゆかりの人だった

 千葉県のローカル鉄道「いすみ鉄道」をご存知だろうか? いすみ地域住民の生活インフラとしてはもちろん、菜の花畑を走る愛らしいレトロな車体が鉄道ファンを始め、県内外から訪れる観光客にも愛されている鉄道だ。たびたびメディアにも取り上げられるので民間出身者3代目の社長の古竹さんを知っている人も少なくないだろう。実は船橋市に縁の深い人物で、大学・大学院の6年間、船橋市に住んでいたという。

 当時は船橋市前原西に住み、前原駅・津田沼駅を利用。日本大学理工学部交通工学科で交通土木工学を専攻しながら、Wスクールで東京交通短期大学も卒業。さらに、江戸千家宗家にも通い茶道教授も取得。大学院卒業後は、日新グループ社長室長としてグループ7社の再建に取り組む。固定費削減を目指し「人員削減」を推進するも、若さゆえ再建の厳しさを実感。2002年に現在の株式会社NISSIN(本社:香川県高松市)代表取締役に就任、先代社長と二人代表体制で社長業を学んだ。2004年には同僚と特殊車両販売の「有限会社NCコーポレーション」、2007年には保険代理店「株式会社NIC」設立。2009年にはボランティア・健康事業の「Needz株式会社」を設立するなど起業家としてもさまざまな事業を生み出してきた。

 そのほか、さだまさしの「風に立つライオン基金」では四国支部理事に就任(現在は理事長に)。ほかにもセキュリティ、太陽光事業などにも参画。地元高松では真宗興正派慈光寺総代として法名・古竹孝薫を拝命しているほか、香川県トライアスロン協会や一般社団法人鬼ごっこ協会にも所属するなど幅広く活躍している。2018年の7月27日、いすみ鉄道の社長公募の話を耳にした古竹さん。「誕生日に知るというのは何かの思し召し」と応募、40人以上の応募者の中から交通業界での経験などを買われ同社代表に就任することとなった。

いすみ鉄道と船橋

 いすみ鉄道の利用者比率は、30年前と比較して利用者数は25%程度に減少し、その内訳をみると定期利用20%、観光利用47%。人口減の影響を受けてきたが、交流人口を増やすために試行錯誤しているという。また、コロナ禍では利用者数は通常の1割程度に落ち込んでいるとも。千葉県庁によると県内観光客の多くが県北西部からの移動者だとも。船橋市民が房総半島へ観光の目を向けることで大きな効果が期待できるだろう。

 また同鉄道では、個人向けに年間5000円の「いすみ鉄道サポーター制度」、法人向けには「いすみ鉄道支社長制度」(年間5万円)なども設け、鉄道事業収入以外にも数々の戦略で事業再生を図っている。現在は、母校・日本大学理工学部の交通分野学生と連携し、インターンに参加してもらい、卒業論文で「いすみ鉄道」を取り上げてもらうなどといった連携も進めている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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