2021年07月03日 配信
変異検出PCR検査、新たにL452R変異の検査を追加
市役所と北部公民館で集団接種も始まる

 船橋市保健所では6月11日から、変異株PCR検査において、検出する変異の種類を拡大し、N501Y変異、E484K変異に加え、L452Rの検査も実施している。市保健所で行った新型コロナウイルスPCR検査により陽性が判明した検体で、Ct値30以下の検体など、また医師が必要と認めた場合に、N501Y、E484KおよびL452Rの変異株PCR検査を実施しているという。

 N501Y変異陽性反応及びE484K変異陽性反応が出れば、アルファ株(旧英国株)ではなく、ベータ株(旧南アフリカ株)・ガンマ株(旧ブラジル株)・シータ株(旧フィリピン株)に感染したことが、L452Rの陽性反応が出ればデルタ株(旧インド株)などに感染したことが判別でき、感染拡大防止の注意喚起などを早期に実施することが可能になる。

 船橋市の新規陽性者の発生数は6月10日現在、前の週と比較して微減傾向となっているが、感染力の強いと指摘されている変異株の陽性者が確認されている。

 これまで、市保健所の変異株PCR検査では、早期にN501Y変異およびE484K変異の有無について検査結果を得ているが、それ以外の変異は、国立感染症研究所へ依頼しているゲノム解析の結果が判明するまで1週間程度かかっていた。

 今回、アルファ株(旧英国株)よりも感染性が強い可能性も示唆されているデルタ株(旧インド株)などの発生状況についても早期に把握するため、試薬メーカーがL452R変異を検出するPCR試薬を開発・販売したことを機に準備を進め、検査を開始することになった。

 最終的な変異株の確定のため、国立感染症研究所へのゲノム解析依頼はこのまま継続する。市では、検査の結果をもとに地域での変異株の流行を把握し、注意喚起を早期に実施することにより、感染拡大防止に努めていくという。

 船橋市の新型コロナウイルスワクチン接種に関しては、6月27日から各医療機関での個別接種に加え、新たに市役所及び北部公民館での集団接種を市医師会協力のもと65歳以上の人を対象に開始するという。集団接種の予約は6月22日午前8時から市コールセンター(☎050-5526-1142)で受け付ける。船橋市のワクチン接種状況は3万3673人(6月10日午前8時30分現在の記録システム(VRS)の登録数)が1回目の接種を終え、接種率は20・9%になる。

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