2021年07月03日 配信

この人に聞きました!


新生水産株式会社
工場長・清水太一郎さん(右)
生産部・醍醐幸治さん

船橋市場内で初となるJFS-B規格認証の加工場

 船橋市場内に本社と加工場を構える「新生水産」は5月18日、船橋市場で初となるJFS-B規格認証取得に向けての認証審査を終えた。

 同社は全国の産地から生マグロを仕入れ、仕入れた生マグロや冷凍品をスライスや細切りにし、消費者が使いやすい形へ加工。さらにそれをパックして大手スーパーや飲食店などに販売する加工・卸会社だ。従業員は30人ほど。従業員の数からみれば、JFS-B規格認証取得は必要とされない規模だが「当社の取引先が大手企業であり、そこに合った品質管理ができていることを証明しておきたい」と代表の澤浩二さんをはじめ、工場長・清水さんと生産部生産管理課係長の醍醐さんは取得に向けて動いたという。船橋市場内でJFS-Bを取得する加工場は同社が初となる。

 JFS-B規格とは、一社・食品安全マネジメント協会が認証するHACCPよりもさらに複合的な規格。取得については認証審査があり、ほぼ1日かけて審査は行われる。認証にあたり、現状から是正が必要なものは通達があり、是正案と是正が認められると認証に近づく。

 現在は同加工所で「技巧派ねぎとろ」と称した新しい「ねぎとろ」を製造。昨年から社員に加わった清水さんが30年前にねぎとろが売り出された頃の元祖チルドねぎとろを生み出した人の1人でもあることから生まれた商品だ。

 「私たちの商品は、ドリップを出さないことを大切にしています。生のマグロから加工までを自社で行い、さらに冷凍品も扱えるのは国内でも珍しい。マグロに精通したメンバーで商品を作り出しています」と澤さんは笑顔を見せる。


船橋市場内に構える加工場。ベトナムなど外国籍のスタッフも多いが、誰にでも分かりやすい表示が場内各所に掲示されている


新作の「技巧派ねぎとろ」。大手スーパーの寿司用に使用され、県内を中心に展開する回転寿司店などでも使われている

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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