2021年05月30日 配信
介護保険サービスが提供できない困りごとも サポーターがヘルプする新サービス「ヘルパーリンク」


気軽に立ち寄れる民間図書館に事業所を構える

 千葉市でシニア向け生活マッチングサポートサービスを運営している「ヘルパーリンク」が4月から船橋市でもサービスを開始した。

 同社は2019年に千葉市で事業を開始。「高齢者の多くは施設ではなく自宅で暮らしているので、介護士の育成だけでは高齢者へのサポートは不十分」と考えていた同社代表取締役の樋谷(ひだに)祐希さんが、地域の敬老会でスマートフォンの初歩的な操作を教えて感謝された経験から得た着想が出発点となった。

日々のちょっとした困りごとを気軽に解決

 サービス利用者が頼むことができる内容は50項目以上と多岐に渡る。時間内であれば複数のサービスを依頼することができ、特に利用が多いのが、料理や掃除などの家事と、病院への付き添いだという。サービス利用料は1時間1,500円から。「無料だとかえって気を遣うので、きちんと利用料を取って気兼ねなく頼みごとができる形態にしました」と樋谷さん。

市民参加型で困りごとを解決

 そんな同サービスを支えるのが、同事業に登録する「サポーター」と呼ばれる人たち。「地域のために役に立ちたい」「副業として何かに取り組みたい」といった動機で登録する人が多く、特に30代から50代の主婦層の登録者が多いという。サポーター活動に、介護に関する特別な資格は必要としない。

地域で連携して高齢者の生活全般をサポートする

 ヘルパーリンクは介護保険事業者とも連携することで、高齢者の生活全般をサポートしていくことを目指す。

 「ヘルパーリンクは介護保険サービスが提供できない部分を補う存在でもある」と樋谷さん。

 サービスの認知拡大のため、船橋市の生活支援コーディネーターや、千葉市と船橋市をまたいで業務を提供するケアマネージャーの協力も得ながら事業を展開している。

 また、ヘルパーリンクの船橋市内における事業所は船橋北口みらい図書館内に構えた。

 「気軽に立ち寄ってもらえるような拠点が良いと思っていたので、もともと地域に開かれていた民間図書館というスペースは理想的でした」と樋谷さん。

 今後、図書館スペースを利用してのシニア向けスマホ教室も定期的に開催していく予定だという。

取材協力

ヘルパーリンク 代表 樋谷 祐希さん
TEL 050-5526-2020

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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