2021年05月15日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

東武百貨店船橋店 店長
田中 尚(ひさし)さん

   

埼玉県出身。2003年に実施された全館リニューアル時に初めて船橋店に勤務。以来、雑貨の販売で売り場に立つなど、船橋店との関りを持ち、2020年5月に店長として着任

オープン当時の1977年、東武百貨店船橋店は東京の高級ブランド品を地方でも手にできることが強みでした。それから40年以上経た現在、社会の変化に応じ、百貨店も変化していく段階にあるといいます。今百貨店はどのような方向へ進んでいるのか、最初の緊急事態宣言が解除された2020年5月から店長を務める、田中尚さんに伺いました。

東武百貨店船橋店の取り組み
・地域、沿線のみなさんの「マイストア」になること(地域密着 日本一になること)
・地元密着で、スポーツチームの応援の「日常化」を目指していく
・「ふなばしマルシェ」などでもっと船橋の魅力を強くアピールしていく

東京ブランド志向から地域密着型への転換期

MF●実は、船橋東武さんのここ数年の動きが気になっていまして…。数年前、「ビッグカメラ船橋東武店」が入ったときは、百貨店に家電量販店が!?とびっくりしました。さらに最近では、ファストファッションの代表格「ユニクロ船橋東武店」がオープンされましたね。

田中さん●これまでの百貨店のままでは、今の20代から40代の方が買うものがないという状態になってしまっていることに気付きました。前任の店長からすでにその件については対策してきましたが、カジュアルなものを置き去りにしてきてしまっていたということなんです。

MF●若い世代にも足を運んでもらいたいということですよね。どうしても百貨店は高くていい物の店というイメージもあり、若者には敷居が高いと感じるのかもしれないですね。

田中さん●そうですね。20代の若者にヒアリングさせてもらったのですが、どこで洋服を買うのかを聞いてみると、7~8割がオンラインストアの「ZOZOTOWN」などで買っているんです。若者はブランドから入るのではなく、アイテムから選んでいることもわかりました。

MF●7~8割とは驚きですね。

田中さん●当店には、「地域・沿線のお客さまの『マイストア』になりたい」という経営理念があります。ビッグカメラが入ったのは2017年からですから、その頃から、生活に必要なものがワンストップで購入できる場所でありたいと考えてきました。

 ウィズコロナの時代が到来し、ますます地元の人が地元で過ごす時間が長くなりました。そこで、地元と一体化した取り組み、さらに船橋ならではの特色を生かした店舗づくりを心掛けていきたいと思っているのです。

船橋のスポーツチームの応援を「日常化」する

MF●船橋東武さんといえば、最近外の垂れ幕に地元プロスポーツチームの選手が掲げられていますね。

田中さん●当店は、2005年から「千葉ロッテマリーンズ」、2012年から「千葉ジェッツふなばし」をオフィシャルパートナーとして応援しています。「クボタスピアーズ」もコラボ企画などを通して応援しています。

 「マイストア」を目指すと共に、地元と一体化するという点で、ここ船橋をホームタウンとするスポーツチームを応援する取り組みも、強化していこうと思っています。

 優勝セールなどの特別な場合だけではなく、日常的に応援していくこと、応援が生活に溶け込んだ「日常化」を目指しています。


千葉ロッテマリーンズを応援するため、開幕応援キャンペーンを開催しメッセージボードなどを設置したコーナー

祭りやマルシェで話題と活気を

MF●最近では「船橋東武DE夏まつり」や「ふなばしマルシェ」も開催されていますよね。

田中さん●そうです。「船橋東武DE夏まつり」は船橋東武の屋上で2018年から開催しているものです。昨年はコロナで開催できませんでしたが、その前の年までは地元のアーティストなどと組んで、歌やダンスなどで盛り上がったようです。こうした屋上イベントもコロナが収まればやっていきたいと思っています。

MF●昨年から始まった「ふなばしマルシェ」は、今年1月からは駅のコンコースで開かれるようになりましたね。

田中さん●将来的には「青山ファーマーズマーケット」のように、船橋に全国の生産者が集まって、生産者が直接売るような形に展開できればいいなと考えています。船橋には梨、枝豆、スズキ、海苔などいいものがたくさんあります。それらを市民に伝える場、生産者の思いを伝える、生産者と市民をつなげる場所にしていきたいと思っています。

MF●マルシェは定期開催ですか?

田中さん●毎月27(ふな)日にやりたいと構想中です(笑)。わたしは船橋を中心として、周辺の市川市、習志野市、鎌ヶ谷市や白井市、八千代市などのエリアを、個人的にですが「大船橋商圏」と呼んでいます。周辺地域を巻き込んで「ハレの場」を作り、盛り上がる船橋を発信していきたいです。

MF●ふなの日、楽しみです! 本日はありがとうございました。


昨年までは船橋東武の倉庫前の特設会場でマルシェを開催していたが、1月からは船橋駅コンコースで開催

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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