2021年05月15日 配信

この人に聞きました!

マグロ仲卸加平分店(かへいぶんてん)
店主大野嘉俊さん

マグロ本来の味わいを広く知ってほしい!ネットや店頭販売も

 マグロ仲卸の「加平分店」は、2代目社長の大野嘉俊さん(58)が現在は母と二人で営んでいる。祖父は漁師で、漁師を継いでいた父が祖父の死を機に漁師をやめ昭和34年に独立、マグロの仲卸として船橋市場に入ったという。

 「まだ市場が南と北の2カ所あった合併前からだよ」と大野さん。当時大野さんは宮本小学校に通い、中高一貫の市川学園を昭和56年に卒業。高校卒業と同時に店を継ぎ、人を使う難しさも感じながら約40年店を守り続けている。

 毎日セリ場に出て、買い付けたマグロをカットし、市内外の寿司店、魚屋、居酒屋、レストランなどに卸している。買い付けに来る店主もいれば、配達する取引先もある。

 約15年前からはネット販売も行い、京都や長崎の店舗との付き合いも長いという。マグロをメインとした仲卸だが、市場内の他店が引退した後を引き継ぎ、カニを扱った時期もあった。

 2020年6月に「新卸売市場法」ができ、市場内に加工場ができたことについて、「市場も進化していかなければならないと思うが、仲卸と加工のゾーンをきちんと分けてほしい」と行政には希望しているという。

 大野さんは「新型コロナの緊急事態宣言下では、市場内は人が増えたように思うよ。本来のマグロの味を楽しんでもらいたいし、知ってもらいたいから、小売りにも力を入れていきたい」と意気込む。「マグロは刺身だけでなく、部位によって焼いたり煮たりするとおいしい部分もあるから、聞いてもらえたら調理法なども伝えるようにしている。市場は密にはならないから、ぜひ足を運んでほしい」と笑う。

通販サイトの屋号は「嘉兵衛(よしべえ)」。
http://www.yoshibee.jp/

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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