2021年04月01日 配信

この人に聞きました!


理容なかだい 中台愛子さん

「作業着のままでいいんですよ」朝5時45分に開店する市場の理容室

 市場内で飲食店が並ぶ「関連棟」には、理容室が1軒入っている。

 48年前、市場が現在の場所に開設して間もないころ、当時、本町・山口横丁にあった「理容フジバヤシ」で働いていた中台孝雄さんと愛子さんが「フジバヤシ」の支店として市場の中に店舗を構えた。

 同店の利用客はほとんどが市場関係者だという。「市場での仕事終わりにパッと立ち寄れるお店として重宝していただいています。作業着のままで来てもらって、魚臭くてもいいの。理容室行くのに、家帰って着替えて…ってしたら、大変でしょ」と愛子さんは優しくほほ笑む。

 孝雄さんは昨年他界し、現在は店主の妻である中台愛子さん(70)が1人で店を続けている。「大雨のときなんかはね、お休みしちゃうのよ。無理しないように続けています」と愛子さん。

 現在の営業時間は5時45分〜11時。休みは市場の休みに準じる。

市場の歴史を見続けて

 中台さん夫婦が市場に入ったころ、二人は20代だった。「関連棟に20代の人はいなくてね。周りの人たちがよく面倒をみてくださいました。今じゃ古いほうよね」と笑う。

 「店の前は当時はにぎやかだったのよ。今はもう使ってないけど、バナナの地下ムロがすぐそこにあったからトラックがずらーっとそこに並んでいたの」と大正や昭和の頃に主流であったという地下ムロがここにもあったことを教えてくれた。


きちんと整えられている店内。古いものも大切に使う姿勢が各所に見られる。料金表は、48年前から使い続けているもの

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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