2021年03月03日 配信
短時間利用でも入浴メインのデイサービス


入浴後には休憩スペースでゆっくりとくつろげる。現在、パーティションは透明シートに張り替えられている

 夏見のバス通りから路地を入った場所に、入浴をメインとする地域密着型通所介護サービス「でイサ〜びスこはる」が2月1日にオープンした。

 同所施設長の小出丈博さんによると、短時間型のデイサービスで入浴サービスが付く施設は、市内にはまだ数が少ないのではないかという。「入浴をメインとしたデイサービスをぜひ地元船橋にも作りたいと思い、社長に相談し実現にいたりました」と小出さんは話す。

「入浴こそ自宅では大変」という声から着目

 同所を運営するのは、市内で訪問介護事業所や介護タクシーを運営する「お手伝いスタッふ」(船橋市海神2、代表:宮代昭吉さん)。

 同所では「湯っくり、のんびり、湯ったり」をモットーにしたサービスを提供する。「従来のデイサービスでは機能訓練と食事がメインとなった介護サービスが多い。そうすると、半日利用の場合は入浴がつかないケースがほとんど。でも利用者の家族や利用者にとって、本当は、入浴こそ介護サービスの中でやってもらえたほうがラクだという声があるのも事実なんです」と話す。

 「利用者が自宅以外で入浴をしてさっぱりした状態で家に帰って来たほうが、介護をしている家族の人にとっても負担が減るのではないかと考えています。利用者様だけでなく、ご家族にもひと時の休憩を届けられる場所でありたい」とも続けた。

地域の店舗とも連携して地域密着型介護を目指す

 同所は住居用戸建ての1階を施設として使用する。「どこか懐かしいような雰囲気が利用者のみなさんにも気に入っていただけるんじゃないかと思って」と小出さん。リビングには休憩所を設け、利用者は入浴後に足を伸ばしてくつろぐことができる。滞在中に受けられるサービスは、ストレッチをはじめとする軽い体操、入浴・足湯、談話や交流、趣味の集いなどがメインとなるが、「マシンで体を動かすよりも、生活に結び付けて運動にもなったほうが、ずっと楽しいと思う」と地域の店舗と連携したサービスも取り入れる。例えば、利用者とスタッフが一緒に外に出て、同所から徒歩2分ほどの場所にある「マミーマート新夏見店」まで買い物に行くことも。「店長さんにもお話しし、ご理解いただいています」と小出さん。滞在中に昼食をとる利用者がいれば、近所のカフェ「はっちとみつ」のお弁当を取り寄せ、昼食として提供することも予定する。「地域とのつながりも大切にして、本当の意味での地域密着型通所介護を目指ていきたい」とも話す。

 営業時間は9時〜18時。通所に関しては午前と午後の2部制となり、各3時間、定員各7人。

取材協力

でイサ~びス こはる
施設長・小出丈博さん
TEL 047-406-5830

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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