2021年03月03日 配信

この人に聞きました!

 
アーストレーディング 及川春菜さん

 新型コロナの影響はさまざまな業種に及んでいるが、飲食店が取引先となる水産仲卸業者にとっても大きな影響を及ぼしている。そこで新たな販路を開拓すべく、SNSを使って情報を発信。市場から個人宅へと販売する水産仲卸業者が現れた。反響は上々だという。

業者向け商品を個人宅向けにアレンジ

 市場内の仲卸事業者「アーストレーディング」は「お魚屋さんの玉手箱」と題した商品を、昨年4月の自粛期間に販売開始。店頭価格で購入した場合は5千円以上するという水産物が、送料・税込みで3500円で購入できるという個人宅向けのセットとなる。第一弾も第二弾もあっと言う間に各2千セットを売り上げ、現在は2月末まで第六弾を販売中だ。

 同社の代表・路川博章さんは、マグロの仲卸事業者として都内の市場で20年以上のキャリアを持っているベテラン仲卸事業者。同社の設立こそ2018年と最近のことだが、「市場では早朝から出勤して昼夜逆転の生活が当たり前。これでは良い人材を採用できない」と、これまでの市場の概念を覆す方法での人材確保と事業展開で業容を拡大している。

 扱う商品は8品に絞り、「市場で調理し、盛り付けるだけの状態にして商品提供する方が、店側の教育費や人権費なども削減できる」というのが同社の戦略。仕入れた商品に市場でひと手間加えたオリジナル商品がウリだ。これを一般消費者の食卓向けにアレンジしたのが「玉手箱」となり、大きな反響となっている。


今回の企画は第6弾。内容は、縞ほっけ、マグロサイコロカット、鮭の切身(甘塩)、明太子(無着色)、いくら醤油漬け、西京漬け、北海道産ボイル水たこ、しじみという8種


船橋市場の同社・加工場ではオリジナル商品の購入も可能。「玉手箱」を店頭で引き渡す場合は200円引きとなる

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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