2020年09月03日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!各分野のお仕事とはどんなものなのでしょうか?

船橋市自殺対策連絡会議 会長 清水 栄司 さん

プロフィール
1965年、山梨県甲府市生まれ。1990年、千葉大学医学部卒業。2006年より現職、千葉大学教授(大学院医学研究院認知行動生理学)。2019年、船橋市自殺対策連絡会議会長就任

船橋市自殺対策連絡会議の活動内容
・ 自殺予防の啓発活動。「SNS相談@船橋」など個別の悩みに寄り添える活動を目指す
・コロナ禍におけるさまざまな影響について現状分析し、一層各委員間の連携を強化、自殺予防に必要な対策を検討する

  

上:昨年「健康まつり」で開催の自殺予防対策啓発ブース。下:JR船橋駅コンコースで昨年開催の「自殺予防週間」啓発の様子

自殺予防には、多分野の関係者の連携・協力が必須

MF●連絡会議の組織された背景について教えてください

清水さん●2000年以降、国内での自殺者数が年間3万人を超える高い水準で推移している現状を受け、2006年10月、国を挙げて自殺対策を総合的に推進するための自殺対策基本法が施行(平成28年法改正)されました。同法において、「自殺対策は、国、地方公共団体、医療機関、事業主、学校、自殺の防止などに関する活動を行う民間団体、その他の関係者の相互の密接な連携の下に実施されなければならない」とされています。

 自殺の原因は、家庭や学校、職場、地域など社会全般に深く関係し、自殺対策を総合的に推進するためにはさまざまな分野の関係者間の連携、協力が必要になります。また、地域の実状に応じた実効性の高い自殺対策を推進することが重要であるため、2010年に本会が発足しました。

MF●どのような方がメンバーにいらっしゃるのでしょうか?

清水さん●委員は学識経験者、自殺対策に関わる活動団体の代表、保健医療や産業労働、福祉、警察の各関係者、鉄道事業者、市職員など総勢24人います。

悩みを抱えず、気軽に相談できる場所を

MF●具体的にはどのような活動をされていますか?

清水さん●各委員は自殺対策に関連するさまざまな分野で活動しています。そのため、年数回開催の会議で、委員それぞれの各活動、自殺における現状や課題についての意見交換や情報共有を行い、船橋市の自殺対策を総合的に実施するため、連携を図っています。

 2019年4月施行の「船橋市自殺対策計画」の進捗管理、評価の役割も担っています。「自殺予防週間パネル展」「駅前啓発キャンペーン」「ふなばし健康まつり」などのイベントで啓発活動を行っています。

MF●今年度の活動はどのようになりますか?

清水さん●今年度はコロナウイルス感染症の影響でイベントなどが中止となり、昨年同様の活動が困難です。心身の不調や生活の不安を抱えている方が自殺に追い込まれることにならないよう、市が7月15日から開始した「SNS相談@船橋」(P18参照)を、必要な人が使えるように、周知活動なども協力して行っています。

高まる自殺対策の重要性

MF●今後の課題や、これから目指す活動はいかがでしょう?

清水さん●新型コロナウイルス感染症の問題は、単なる病気としての問題ではなく社会問題となっており、心身の不調や生活の不安を抱える人が増加している現状において、自殺対策の重要性は高まっています。

 今後は、新型コロナウイルス感染症が与えるさまざまな影響について現状分析し、一層委員間の連携を強化し、必要な対策を検討していきます。


市役所ロビーで昨年開催の「自殺予防週間」 の展示の様子

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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