2019年02月18日 配信
この人に聞きました!
 
 

まぐろ湊屋
[専務取締役]
伊藤宏和さん

 
長年の経験と目利きで、顧客のニーズにあったまぐろを提供

 現在3代目の伊藤宏和さんが営む「まぐろ湊屋」。漁師だった祖父が昭和20年に仕出しの店として「湊屋」を創業した。戦後、伊藤さんの父親が「マグロでやっていこう」と決め、マグロについて独学で学び、築地で仕入れ、当時船橋駅北口にあった市場で商売を始めた。その後、船橋市場が現在の場所に移転した昭和44年からはこの場でマグロの仲卸を営んでいる。

 物心ついたころから父親の手伝いをしていたという伊藤さん。「常に父を見ていたので、自分もいつかは継ぐと思っていました」と話す。

 マグロ一筋35年の経験をもち、消費者が納得してくれる品質を提供するよう常に心がけているという伊藤さん。市内を中心に寿司店や料亭、都内の店舗にも卸している。「マグロは他の魚と違って人それぞれ好みが違う。長年の目利きで、脂や身の締まり具合などを見極めて、要望に合うように選んでいます。色艶がよくてもマグロは刺身にするまで状態が分からない。最高だと言われる時もあれば、もう少し弾力が欲しかった、脂が足りないなどと言われることもあり、まだまだ勉強中。本当に奥が深いが、そこが面白い」とマグロの魅力を話す。

 「船橋駅から距離があり、海老川側からの入り口が分からないという人も多い。東葉高速鉄道の新駅ができると市場にも近くなるので、多くの人に知ってもらうよう宣伝して、一般客の人はもちろん、業者にも買いやすい環境を整えていかなければいけない」と話した。「水産、青果、関連棟が三位一体となって、盛り上げていくことも必要だと思う」とも。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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