2019年02月28日 配信
訪問マッサージと訪問リハについて

 患家に赴き施術する「訪問マッサージ」と「訪問リハビリ(以下訪問リハ)」は何がどう違うのか、一見似ていることのように見えるが大きな違いがある。

 「むろた鍼灸整骨院」に勤務し、訪問マッサージに力を入れているトレーナーの牧野大城さんは「八千代市でも活動していますが、八千代市は訪問リハと訪問マッサージの施術者同士、またほかの職種との連携を図る機会があります」と他市での様子を話す。

 実は牧野さん、船橋市内で訪問リハがどのように行われているのか、訪問リハも受けたことがある患者からその施術内容を耳にする程度なのだという。

●訪問マッサージとは

 基本的に、独歩ができない人、つまり寝たきりや歩行困難で通院ができない人、一人で外出できない人が対象になる。マッサージを施すのは「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を持つ者で、マッサージで直接患者の身体に刺激を与えて血液やリンパ液の流れをよくすることで、つらい部分や硬さを和らげる施術を行う。牧野さんは「施術を通して寝たきりゼロを応援しています」と話す。

 ケアマネージャーやかかりつけ医に相談し、医師の同意書が得られれば、健康保険を使って最高5部位のマッサージが受けられる。治療方法としては、関節周囲の筋肉や靭帯・腱などの組織を緩めて関節可動域を広げたり、マッサージや運動療法で足のむくみを改善したり、マッサージにより筋肉の血行をよくし残存機能を回復させたりなどがある。

●訪問リハビリとは

 動作機能の回復や維持、日常生活の自立を助けることを目的に行われる。適用される保険は、訪問マッサージは健康保険のみだが、訪問リハは介護保険が優先され、要支援や要介護の認定を受けている人が対象になる。さらに末期の悪性腫瘍、進行性筋ジストロフィー症、パーキンソン病関連疾患など「厚生労働省が定める疾病等」で定められた20種の疾病は健康保険が適用する。

 訪問マッサージは医師の同意書(診断書)があればよいが、訪問リハは医師の指示書(具体的な指示内容)が必要になる。そして理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という国家資格を持つ者がサービス提供者になる。

 牧野さんは、「これから船橋市でも、理学療法士とあん摩マッサージ師同士、双方が連携していきたいと考えています」と船橋のこれからの訪問介護に向けての展望を話した。

【取材協力】
 

むろた鍼灸整骨院

トレーナー
保険往診責任者
牧野 大城 さん

TEL 047-407-1912

 

 

 

 

 

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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