2016年11月22日 配信

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漁師として創業した海苔屋市場開設から出店

昭和44年、船橋市場の関連商店舗棟の開設当初から店を構える海苔・茶の専門店「船福」。以前は漁業組合員でもあったという。東京湾の埋め立てが始まる前は、産地の卸問屋として全国へ海苔卸しを行っていた。船橋駅前の山口横丁に魚市場があった頃から駅前で海苔の卸しや販売を行い、市場への出店にあたり、市場店はすし店・小売店などの店舗への卸の店としてスタートした。

現在の市場店の店長は篠田和男さん。

市場店の3代目の店長で大学卒業後に、3年半IT系企業へ就職、その後船福本社でデパートや直売などの業務を行い平成5年に市場店に転属となった。

そのころから町の個人商店の業態変化がおき、卸しの店としても提供するロットを小さくせざるを得ない状況に。「小さいロットでの販売も行うことで、一般の消費者にも買いやすい環境は自然とできたのでは」と篠田さん。人づてに市場でも買い物ができることを聞き、一般客が少しずつ増えたという。

さらに、市場を活性化するため、市場活性化委員会が発足。

千葉市で先に始まっていた一般開放のイベントを船橋でも開催しようと「楽市」がスタート。野菜などの無料配布や抽選会などを実施してきているが、イベントの時だけの来場になってしまうことも。

良品を適正な価格で卸売市場の役割とは

人口の減少や高齢化にともない、食の業界に関わる層は消費量が減ってしまうため、市場も全体としての消費量を増やすことが重要となってくる。

プロの仕入れの層を大切にしつつ、一般層も購入しやすい環境を作る。市場はそれぞれの店が対面販売で、プロとして知識も豊富だ。「一億総活躍社会、定年後や脱サラして自分で店を始めようという人たちに、市場なら対面販売でそれぞれの店が相談にも乗れる。市場があることで商売を始めやすい環境を作れたら、卸売市場としての役割が果たせるのでは」とこれからの市場のあり方を考えているという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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