2019年02月07日 配信

多様化する顧客ニーズに応える品ぞろえ

 安田洋品店の店主安田さんは、かつてレーシングドライバーとして活躍していた。その傍ら市場の店舗の従業員として働いていた縁で、平成2年、同店開業に至ったという。

 同店は、業務用の白衣・前掛け・エプロン・帽子・おしぼり・名入れタオルなど、種類豊富な衣料品を扱っている。主な取引先は個人経営の飲食店が多いという。かつては、夢を抱き、脱サラをして開業する人々が、真っ白な白衣や帽子をそろえに来ていた。しかし昨今は、経営者の高齢化やチェーン店の台頭により、その数は減少しているという。加えてネット通販が広く浸透したことで、現状はますます厳しいものとなっている。変化し続ける消費スタイルに合わせ、業務用の白衣だけではなく、自宅用のカジュアルなエプロンや甚平、幼稚園や学校用のタオルやハンカチなど、バリエーション豊富な品ぞろえで、顧客の細かいニーズに応えている。また近頃は、船橋市内の町会・自治会からのお年賀タオルや、祭り用の手ぬぐい、粗品などの注文も増えているという。

 以前は、町の小売商店が請け負っていた注文だが、近年は市場に直接、注文に来る一般客が増えている。「時代の流れと共に、物流の流れも変化している。一般客が市場で買い物をする、と言うのも新しい選択肢の一つ」と、安田さんは穏やかな笑顔で話した。

安田洋品店
安田耕三さん

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