2017年05月17日 配信

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この人に聞きました!
有限会社魚吉水産専務 内海大輔さん

創業30年、魚の仲卸業を軸に物流サービスも展開

魚吉水産で現在中心となって働いているのが、3代目内海常年さんと息子で専務を務める大輔さん。
10人の従業員と共に配送事業をメインに取り組んでいる。
大輔さんの曾祖父が商売で船橋市場に関わりがあったことから、船橋市場がまだ現在地に移転する前から市場内で商いをしていたという。当初は「魚吉」の名で個人商店として仕事をしていたが、常年さんの代になった1987(昭和62)年に「魚吉水産」を設立、今年で創業30年になる。
市場で買い付けたものを小売りする仲卸業に加え、取り扱い規模も大きくなってきたことで、2004(平成16)年からはトラック輸送を運送事業化。冷凍品・チルド品などチャーター便はもちろん、自社での配送や提携業者への発送業務も行っている。
仲卸業と運送業を一社で行っているのは、船橋市場内では「魚吉水産」のみ。「全国的にも珍しい事業形態のようです」と大輔さん。
船橋市場では、魚だけでなく青果や牛乳などの食品も扱っている。ほかに配送だけであれば、築地市場や地方卸売市場からの運送、市場から市場への運送なども行っており、配送先顧客は県内がほとんど。内容は食材がメインで、温度管理ができるトラックなので昨今はほとんどが冷凍物。
前頭部が赤いカラーリングの同社のトラックは今では15台、会社として立ち上げた当初から全車冷凍機を完備してきた。取り扱う商品は基本的には食品であることから、食品管理の面はもちろん、大輔さんは「臭い、汚い」という水産のイ有限会社魚吉水産専務内海大輔さんこの人に聞きました!Vol.29メージを打開したいとの思いが強く、「当然ですが、魚を運んだトラックはきちんと洗車して臭いを残さないようにすることを徹底しています」と話す。
同社は運送や販売事業に加え、倉庫事業として市場内に加工センターを設置、荷物の一時保管もできる。仕分けをして梱包するピッキングや配送に加え、さらに魚を切り身にするなどの加工も請け負う。倉庫では冷凍保存ができるので、鮮度を保ち、適切なタイミングで、かつ小売店の望む状態での納品が可能になる。
「将来的には扱う商品を増やし、また仲卸業と運送業を生かして船橋市場を盛り上げていきたいと思う」と大輔さんは意欲的に話す。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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