2019年08月31日 配信

 

 

 

長年の船橋での勤務から
地元生産者を熟知し
流通させる仲卸業者

 千葉市地方卸売市場( 千葉市美浜区)の中に本社があり、創業は1979(昭和54)年の仲卸業者。仲卸業とは、生産者と卸先の間に入る業者のことで、千葉本社では主に国内産の果物を取り扱い、船橋支社は主に野菜を仕入れ、全国で展開している大手量販店へ卸している。

 船橋市場の中に船橋支社ができたのは2014(平成26)年のこと。しかし、船橋支社長の広川さんは、船橋市場に同社が入る前から勤務し、船橋市内、千葉県内の生産者のことをよく知る人物。広川さんは以前、同じく船橋市場内で仲卸業を営んでいた「大船(だいせん)」で28年勤務していた。「大船」が閉業するにあたり、それまで広川さんがつながりのあった市内生産者とのつながりはそのままに、丸惣船橋支社として5年前、再出発した。

 広川さんのポリシーは「素性の分からない野菜は扱わない」。それは卸先である大手量販店も同じで、店頭では生産者名を記載して販売したり、生産者を紹介するPОPと共に販売することもあるという。広川さん自ら畑へ出向き、生産者とコミュニケーションを取りながら「安心、安全な野菜」であることを確かめながら仕入れている。

 しかし、広川さんはこうも話す。「市内で生産していても、都内でしか買えないというケースもある。地元のものはその地で買えるようにしたい」。

 また、「私たちは卸先の保管庫に野菜を直送させられるが、船橋市場の青果保管場所は今だにオープンエア。もう少し整備できれば、より鮮度がいいものを流通できるのに」と、新鮮な野菜を届けたい熱い思いをにじませる。

丸惣 船橋支社支社長
広川 直樹 さん

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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