2019年11月09日 配信
 
 昭和40(1965)年9月に発足した「船橋市子ども会育成連絡会」について、発足の経緯や活動内容、これからの取り組みなどを、平成16年から会長を務める黒坂典雄さんに伺った。
 
発足時の様子や現在の加入団体数を教えてください

 「船橋市子ども会育成連絡会」は「全国子ども会連合会」「千葉県子ども会育成連合会」の下部に位置し、子どもに関わる組織ではPTAに次ぐ規模の全国組織です。

 発足当時は前年の昭和39年に東京オリンピックが開かれ、日本が高度経済成長を始めた頃で、「いざなぎ景気」の始まりでした。家族の在り方にも変化が現れ、核家族化が進み、共稼ぎの家族が増えました。「かぎっ子」という言葉が登場した時期です。「子どもの健全育成」が目的で始まった子ども会でしたが、当時は親が忙しいので、子ども会に子どもを預けるという環境だったように思います。

 そして時代は変わり、地域の子ども会は役員や行事参加が煩わしいと感じる親が多くなり、習い事など子どものライフスタイルが多様化し、子ども会に子どもを加入させない(加入しない)親が多くなってきました。

 加入団体数は年々減り、現在は北部に5団体、夏見に3団体、法典に2団体、旭と西部に1団体と、各地区の単位子ども会が12団体で、会員が約500人になります。

活動内容を教えてください

 5月に船橋市少年少女交歓大会に参加し、平成元年から続いている、船橋市と北海道津別町の青少年交流事業をサポートしています。お互いが交代で往来します。9月と3月の年2回子ども会通信を発行し、11月にごみゼロ運動、伝承芸能活動として房総カルタ大会を行い、12月に募金活動をしています。

 2月にはジュニアリーダー初級認定講習会あります。対象は市内の小学4年生以上で、中級は中学生以上、上級が高校生以上です。全国子ども会育成連合会が発行する資格になり、高校受験などの内申書にも書けるものです。3月にジュニアリーダーと遊ぶ子ども交歓会「船客万来」を船橋市青少年会館で実施し、1年を締めくくります。

少子化や、放課後の過ごし方が多様化した中、今後どのような方向で活動されますか

 子ども会活動は結果がすぐに出るような団体ではないことが、加入者の減退につながっているように思います。同会のスローガンとして「体験こそ力」という言葉がありますが、異年齢の中で数多くの経験をさせてあげたいと思っています。

 そして、これからの同会の使命は、JL(ジュニアリーダー)の養成です。船橋市は初級の講習会は高校生や大学生のJLや役員が講師です。さらに現役をリタイアした元気な高齢者にも、子ども会の活動に参加してもらうようにしていこうと思っています。子どもと関わることで高齢者も元気になるんです。「子どものための子ども会」を永遠のテーマにして、これからも活動してきます。

船橋について、思い出の地はどこですか?

 「取掛西貝塚」です。学生時代から発掘ボランティアなどもやりました。文章のなかった時代、遺跡を見ているといろいろな夢が描けます。船橋の遺跡を大切にしたいです。


プロフィール
黒坂 典雄 氏
・昭和25年  新潟県三条市生まれ
・昭和44年  就職を機に船橋市に転居
・昭和55年  子ども会に入会 (松が丘松涛台)
・平成16年  船橋市子ども会 育成連絡会会長就任
・平成26年  千葉県子ども会 育成連合会会長就任
・平成30年  千葉県青少年団体 連絡協議会会長就任

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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