2020年02月28日 配信

現在約3600の事業所が加入している「船橋商工会議所」。昨年11月、板谷直正氏のあと第9代会頭として就任した篠田好造さんに、令和の時代に向けて会頭としての取り組みなどを伺った。

船橋商工会議所について教えてください

 商工会議所とは商工会議所法に基づき設立された、会員企業によって成り立つ法人組織の非営利団体です。市や一定地域を区域として、商工業(特に中小企業)の「総合的な改善発達」を図る、官と民をつなぐパイプ役です。船橋商工会議所は1947(昭和22)年に設立。1期3年の役員任期で続投もありながら、72年余りの歴史を経ています。

会頭の任期3年間で何を目指しますか

 「次世代の船橋商工会議所を見据えて考働する」と題し7つの基本方針を定め、所信表明しました。

 7つとは、「会員企業のためになる会議所活動を目指すこと」「会議の効率化と活性化」、「部会と委員会の統廃合を含めた再編・新設・名称変更の考察」「目的ごとのプロジェクト委員会の設置」「会員増強の数値目標と具体的な増強計画の設定」「会館の有効活用とリニューアル計画の考察」「商工会議所法を改正し副会頭増員をするため日本商工会議所への働き掛けをする」になります。

 市内の商業環境では、昭和44年に、山口横丁にあった船橋市場が現在地に移転。昭和42年に「西武百貨店」、昭和52年に「東武百貨店」、昭和56年に「ららぽーと」ができ上がりました。

 その一方で、昭和57年に4700店あった小売店は、全体の小売り販売額は増加しているにもかかわらず、平成26年には2250店と半減しております。

 平成12年に旧大店法(大規模小売店舗法)が撤廃され、大店立地法(大規模小売店舗立地法)が施行され、通信販売が台頭するなど、商業環境は急速に変化しております。

 商業環境で例えてみましたが、工業をはじめとするすべての業種に置き換えて、このままでよいのかという問題意識を持ち、時代に即した組織変更を目指し、7つの基本方針を重視し活動していきたいと思っております。

船橋でゆかりの地はどこですか

 船橋大神宮です。正月はもちろん、毎月1日早朝6時に大神宮を参拝し、寺町にあるお墓の掃除をするのが習慣になっています。

 先祖は漁師で、祖父の名が「福松」と言いますが、祖父が独立した際に屋号を船橋の「船」に自分の名前から「福」を取り、「船福」としたそうです。大神宮で「船福」を思いついたということや、父に「小運は我にあり、大運は天にあり。神仏を貴びなさい、神仏に頼ってはいけない。神仏の加護がなければ人間は絶対ダメだ」と言われていたこともあります。

 灯台のある大神宮は漁師町の心の拠り所です。

篠田 好造(こうぞう) 氏
・昭和29年 船橋市湊町生まれ
・昭和41年 船橋市立湊町小学校卒業
・昭和44年 千代田区立 錬成中学校卒業
・昭和47年 慶應義塾高等学校卒業
・昭和51年 慶應義塾大学 経済学部卒業
      株式会社伊藤園就職
・昭和52年 株式会社船福入社
・平成元年 有限会社船福商事設立
      代表取締役就任
・平成8年 株式会社船福 代表取締役就任
・平成25年 有限会社船福商事 取締役会長就任
      船橋商工会議所副会頭就任
・平成31年2月 株式会社船福 取締役会長就任
・令和元年11月 現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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