来年70周年を迎えるという「船橋市園芸協会」。市内の野菜生産者を中心に活動している同協会の会長を務める髙橋幸雄さんに、協会の役割や取り組みについて伺った。
戦後の厳しい時代に創設された当協会は、先人の方々の「農」に対する実直な想いが継承されて長い歴史を刻み、今日に至っています。現在、当協会に属しているのは、市内で主に野菜を作っている111件の農家になります。各地域に17の組合や研究会があり、その代表者で役員会を行い、野菜園芸の発展と会員相互の親睦を深められるよう努めています。
野菜の品目としては、主に西船橋の小松菜と枝豆、船橋にんじんが船橋市のブランド野菜としてけん引していますが、ほうれん草やネギ、大根、キャベツなども盛んに作られています。また、ハウス栽培ではトマトやキュウリ、イチゴなどが、高い技術力で生産されています。
そして、当協会と「船橋市果樹園芸組合」「船橋市花卉組合」「船橋市畜産協会」の4つの団体で構成された「船橋市生産団体連絡協議会」において、情報交換を行い、農家同士の関係強化を図っています。
船橋産野菜のPRとして東武・船橋駅コンコースや船橋市地方卸売市場で、野菜の即売を行っています。また船橋市農水産祭農産品評会にも参加して、品質向上に向け切磋琢磨しています。消費者の皆さまに「医食同源」を体現していただけるようなおいしい野菜の安定的な供給を行うためにも、農家同士の協力が不可欠だと思っています。
船橋市は人口が63万人を超え、農地だった場所に戸建てや集合住宅、店舗などの建築が日々進んでいます。農業を続けていくには街との共存を考えなければなりません。そこで、環境に配慮する農業の取組みとして、臭気が少なく土壌消毒ができる「低濃度エタノール水溶液土壌消毒」の推進を図っています。さらに、マメ科やイネ科の作物を栽培することで土壌飛散・流出を防ぎ、水はけや保水性を高め作物の品質向上を促し、持続可能な健全農地を実現するための取り組みとして「カバークロップ」の利用普及を広め、近隣住民と居住環境の調和を図っています。
中山競馬場です。小学校の春の遠足でよく行きました。20歳を過ぎたころ、競馬場内にある乗馬センターに数年、乗馬を習いにも行っていました。実は、JRAの美浦トレーニングセンター(茨城県)から出る競走馬の馬糞は堆肥として生かされ、市内でも多くの農家で地力増進のために活用されています。馬は身近な存在と感じていましたし、中山競馬場は金杯に始まり、皐月賞や有馬記念など開催されるレースによって、季節感が得られます。
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・昭和42年 船橋市西船生まれ 葛飾小学校卒業 葛飾中学校卒業 専修大学松戸高校卒業 ・昭和60 年 就農 ・平成 3年 船橋市園芸協会入会 ・平成24年 船橋市園芸協会 副会長 就任 ・平成28年 船橋市園芸協会 会長 就任 現在に至る |
(写真・文/大西俊子)
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