2017年08月25日 配信

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地域との連携をはかる病院の玄関口

今から15年ほど前、船橋二和病院地域連携センターは「地域連携室」として発足。医療制度の中で病床の役割分担が明確になってきたときに、急性期、慢性期、回復期などの時期において、より適切な病床に患者を転院させたり、または受け入れたりしていく中で必要とされたセクションだ。
当初は専任事務1人で立ち上げた連携室だが、2008年より担当者を看護師に変更し、訪問看護、在宅診療など地域との密な関係性も生まれ、地域との関わりを持つ機関が必要になってきた背景がある。
さらに、これまで主に管理師長が行ってきたベッドコントロール(病床管理)が業務として加わり、ソーシャルワーカー(医療相談)がいた医療福祉相談室と合体したことなどから、2016年7月に現在の名称に変更になった。内科の白井先生と外科の新保和広先生、ソーシャルワーカー5人、ケアマネージャーが2人所属する。さらに、看護師2人が在席するが、内1人は訪問看護認定看護師として地域の医療活動に長く従事してきた看護師だ。そのため、すでに地域との顔の見える関係もできていることも多く、退院支援がスムーズに行われる。
船橋二和病院は年間約3000台の救急車両を受け入れる救急病院であるため、適切な病床の空き病床を維持していかなければならない。同センターには、入退院支援課、病床管理課、医療相談課があり、そして転院や患者の受け入れなどにおいて、周辺の医療機関との連携が必要になり、また診療所やクリニックなどから1次から2次までの患者を受け入れ、入退院の調整を行う中間地点的な存在でもある。回復期リハビリ病棟、療養型病棟、最近新しくできたのが最大60日間いられる地域包括ケア病棟で、患者の退院調整を担う体制も充実している。
ここ数年は近隣の勉強会などで様々な医療や介護関係者と顔を合わせる機会が増えたことや、地域にも積極的に訪問活動を行うことで依頼件数や、紹介受け入れ件数が増えた。「受け入れ後の地域連携にまだ課題もあるため、地域と課題整理を行うために、秋に医療懇談会を企画している」と白井先生。
北部地域は船橋の中でも後期高齢者率が30%以上と全国平均より高く、かつ病院や訪問看護など社会資源が少ない。これからも「地域の医療を守りたい」という理念で運営していくという。

取材協力

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船橋二和病院 地域連携センター
センター長 管理医師 白井精一郎 さん
住所/船橋市二和東5-1-1
TEL/047-448-7111

この記事は、下記法人の皆様に応援いただいています

社会福祉法人 千葉県福祉援護会
医療法人弘仁会 板倉病院

 

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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