古いものを敢えて取り入れ、レトロ感を演出する店も多い。新元号「令和」を迎えた今、最近オープンしている店でありながら、昭和の雰囲気が漂う店をピックアップ!
昭和時代にタイムスリップ
いろいろな店をハシゴできる横丁通り
▲店内は日中も提灯の明かりが付く | ▲夜になると提灯に明かりが灯り、この一角が一層きらびやかに |
JR西船橋駅からも京成西船駅からも徒歩5分の距離に昨年の12月20日にオープンしたのが「ギンダコ西船横丁」。仕事帰りなどに気軽に寄って、何件かハシゴできる昭和時代の横丁を再現したという。ベビーカーも入れるので家族連れも楽しめる!各店舗の店構えに昭和レトロ感を打ち出し、屋台で飲んでいる雰囲気や、いくつか店舗を回りながら一晩過ごすようなイメージを大事にしているという。トタン板が使われ、赤提灯や電球色の光が醸す雰囲気が温かい。
オーナーの昭和コレクションに注目!
子どもには駄菓子コーナーも
▲車イスで利用できるとあり、広々とした店内 | ▲駄菓子コーナーの脇にもオーナーのコレクションがずらり | ▲店の外、中にもレトロなベンチが |
新京成線二和向台駅から駅前の商店街を歩き、大通り沿いにあるのが美容室であり、エステの施術なども受けられる「ビューティヘルパー 昭和ロマンス」。介護施設や病院への訪問美容をしていたオーナー中村一也さんが、車イスで行ける美容院がないことに気づき、2017年に開店。店内にはオーナーのコレクションである昭和アイテムがさりげなく飾られ、子どもはくじ引きで駄菓子のプレゼントも。
住船橋市咲が丘3-27-4 ☎ 047-404-6679 営9:00~17:00 (訪問美容出張時は休み) 休土・日曜、祝日 |
昭和時代の食器や雑貨がたくさん
着物のリメイクも
▲店内にある昭和初期に使用されていた家具や、さまざまな照明も必見 | ▲着物リメイクの小物などが並ぶ台は、地元漁師が昭和の戦前頃 に使っていた海苔の作業道具 |
▲昭和レトロな図柄のコップ |
ららぽーとTOKYO-BAY近くの浜町商店街にある「和ケゐ(わけい)商店」。骨とう品好きのオーナー鬼山功さんと、着物のリメイクを手がける郁枝さん夫妻が約1年前にオープンした。知り合いから譲ってもらったという昭和30年代の扉が印象的で、その扉の上には欄間が施されている。扱う商品は昭和40年代に流行っていたアルミの弁当箱やガラス食器などの生活雑貨のほか、チュニックやワンピースなど若い世代にもなじみやすいリメイク着物も。
右:店主・鬼山さん、左:スタッフ・田島さん | 住船橋市浜町 1-5-3-117 ☎ 047-432-2468 営10:00~17:00 休土・日曜・祝日 |
昭和初期の雰囲気たっぷり!
昭和のテーマパークのよう
▲昭和世代にとっては懐かしいアニメキャラのポスターもが | ▲古いラジオから聞こえているかのようなBGMは「エノケン」の愛称で慕われた榎本健一氏の音楽 |
駅前のビル7階、エレベーターを降りると、昭和の俳優が描かれたポスターがずらりと出迎える居酒屋は、全国に店舗展開する「薄利多売半兵ヱ(はくりたばいはんべえ)」。引き戸を開けると、昭和初期にタイムスリップしたかのような空間が。カウンター席のほか個室もあり、ミラーボールが仕掛けられた部屋も! メニューは串焼き(50円~)などの居酒屋メニューのほか、「揚げパン」(190円)や「タコウインナー」(290円、全て税別)など昭和らしい品も多数あり、多方面から昭和を体験できる。津田沼駅前にも店舗あり。
住船橋市本町4-3-20 モリウチビル7F ☎ 047-774-6677 営17:00~24:00 ( L.O. 23:30) 休なし |
「古いものほど味がある」
古いものの良さを重んじたカフェ
▲店内中央には階段が。床や階段に使われている木の加工、天井や欄間など、あちらこちらに古き良きエッセンスが | ▲チキンオーバーライス。ランチタイムはスープ付き | ▲建物も入り口も、寿司店とお好み焼き店だった昭和の雰囲気たっぷり |
もともと鉄板焼きと寿司屋が入っていた建物の作り生かし、2018年夏にオープンしたカフェ。「古いものほど味があり、長く愛され、つきあっていける店を目指しています」と店主・徳永新輔さん。ランチは「ココナッツチキンカレー」や「ローストビーフボウル」(スープ、サラダ付き各1000円)などがあり、スイーツ、アルコール類も種類豊富。飲み放題がついたコース(2時間4000円~、要事前予約)も用意する。
住船橋市習志野5-6-8 ☎ 047-409-7908 営11:00~22:00(L.O.21:00) 休不定休 P 4台 |
昭和15年築の和室と
洋館のある古民家カフェ
▲柚木の木がある庭を眺めながら過ごせる席も | ▲昭和15年に建てられた洋館の一室。ロイヤルブルーの絨毯で高級感漂う空間 | ▲山﨑さんの祖母の代には火鉢で暖を取っていたという。その当時からの火鉢が室内に |
津田沼駅北口から歩いて約8分、住宅街の一角にあるひっそりとした佇まいの「ゆずカフェ」。家の取り壊しの話が出た際に「祖母の代からの思い出の家。まだきれいなので、長年の夢であったカフェにしたくて」と店主の山崎千秋さんが2017年秋にオープン。カフェには和室と併設された洋館があり、本棚や和机、火鉢など昭和の名残りがあちらこちらに。レトロな雰囲気の中で、手作りあんみつや和食膳などが味わえる。
住船橋市前原東3-5-10 ☎ 090-9153-9057 営10:00~17:00 休月・火曜 |
開設50年を迎えた市場で
老若男女が交流できるスポットに
▲クリエイター交流会からオレンジカフェまで、さまざまな年代の人が集う | ▲大きな振り子時計がインテリアのアクセントに | ▲無造作に置いてある古いカメラは、自然と集まったもの。市場カフェの2階が 弊誌「MyFuna」の編集部 |
今年で50周年を迎える船橋市地方卸売市場は、昭和44年の開設当時は国が管轄する中央卸売市場だった。その当時からある建物「関連棟(旧名・付属商店舗棟)」の0番通路で、「案内所」としての役割も果たすのが「市場カフェ」。オーナーは弊誌編集長・山﨑で、テラスには市場で使われなくなった道具などを、自らリメイクして作ったコーナーや、店内には年代物のカメラや時計も。
住船橋市市場1-8-1 船橋地方卸売市場 関連棟0番通路 ☎ 047-409-1877 営7:00~14:00 休水・日曜・祝日ほか 休市日 P あり |
(写真・文/見上裕美子、大西俊子、十津川有紀、高木早織(写真)、小林夢生(写真))
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