2018年11月01日 配信
 
 
 
 
 
 
 
 
藤井牧場から武蔵野線沿いを歩く

文/ふなばし街歩きネットワーク 赤井政治

 船橋市には11軒の酪農家があるそうですが、藤井牧場は市内でも最も都心部に近い場所にあります。牧場内の牛舎の脇を通り抜けていくと、たくさんの牛が柵から首を出して出迎えてくれます。運がよければ可愛い仔牛を見られることも。ここでとれた牛乳は千葉北部酪農協同組合に集められ、八千代牛乳のブランドで地域の店舗に出荷されます。

 

 藤井牧場を出てすぐ右側には、かつて海軍の無線塔が建っていました。昭和16年に建てられた高さ182mの自立式鉄塔6基のうちの1つです。道路が不自然に湾曲しているのは、軍用道路であったことの名残です。
 ここから行田公園方面に武蔵野線に沿って歩きます。右手には中山競馬場の監視塔が見え隠れしています。しばらく行くと武蔵野線は高架になりますが、よく見ると一部が架道橋になっているのが分かります。幻の新幹線といわれた成田新幹線はこの場所で武蔵野線と交差する予定でした。紆余曲折があって廃止になった新幹線計画の、地域に残る数少ない遺構です。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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