2019年02月28日 配信
千葉県最大の製麺専門食品会社
92年間貫く、こだわりと柔軟性
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 山田食品の始まりは1928年、海神で初代・山田石松さんが配給の小麦粉を委託加工して屋台用のワンタンを作ったのが始まり。2代目・喜平次さんが個人商店から会社へと規模を拡大し、1963年には夏見に工場を建設、株式会社として本格的なスタートを切った。1975年、現在の習志野に移転し、3年後には商事部を立ち上げ、卸売業としての業務を拡大してきた。現在の山田一仁(かずひと)さんは4代目の社長となる。
 
 中心となる製品はラーメンの業務用生麺で、生地の種類は30以上。麺の太さや形状、重さは顧客の要望に応じて生産している。そのほか、そばやパスタ、餃子、シュウマイなどの皮も製造するが、製品は市販せずに事業所や飲食店向けの業務用に特化している。山田さんは「つけ麺や手もみ麺など流行りがあるが、それに合う麺を柔軟に試行錯誤して作ってきた」と話す。「うちはあくまで飲食店などの縁の下の力持ち。長年愛されている昔ながらの中華麺を大切にしつつ、ニーズに応じて新しい麺にも取り組んでいます。要望によってトッピング具材や付随商品なども卸している」とも。
 
 2014年にはラーメン研究家の石山勇人さんと共同で「香麺」を開発。つなぎを使わず小麦粉本来の味を引き出し好評を得ている。また外国人旅行者が増え、近年では食材に制限のあるイスラム教徒でも安心して食べられるハラール認証を得た「ハラール麺」も開発した。
 
 工場では徹底した衛生管理のもと、でき上がった製品は隣接する貯蔵室で保管する。貯蔵室を一定温度に保ち、翌日には麵を出荷。出荷先は県内、都内にとどまらず、沖縄から青森まで広範囲にわたる。
 
 また、麵の製造を通し、地域の町おこしの一端も担う。「勝浦担々麺」の業務用生麺や、多古町のイベント用に特産物の多古米の米粉と大和芋を練り込んだ「多古うどん」の開発にも全面的に協力している。 専務の笹川明さんは「麺には無限の可能性がある。船橋はニンジン、小松菜などの農産物や、ホンビノス貝、スズキといった海産物にも恵まれている。今後は地域と連携し、名物となるようなオリジナル麺を作っていければ」と話す。
 
 
 
 
山田食品株式会社
  代表者/山田 一仁
従業員数/32人
住所/船橋市習志野4-10-3
電話/ 047-477-4171

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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