高校生バレリーナ 高橋 希の未(きのみ)さん |
フィンランドのバレエ公演に出演
船橋芝山高校に通う3年生の高橋希の未さんは4月16日、フィンランドで上演されたバレエ公演「Nyt! (ニュット)」に日本人高校生として初めてゲスト出演した。
高橋さんは体を動かすことが好きで、2歳頃から能や狂言、宝塚歌劇などにも興味を示していたという。そしてバレエに出会ったのは4歳のとき、幼稚園の課外授業を通してだった。小学校の頃には「バレリーナになりたい」と思っていた程度だったが、その後もバレエを続け、中学生の時には進路について、どの団に入るのがよいのかなど真剣に考えるようになったという。
クラシックバレエのみならずコンテンポラリーバレエにも力を入れている堀江万理子さんのバレエ教室「オーブバレエ」(船橋市習志野台2)に教室を移ったのが2015年。今回の縁につながる第一歩だった。その教室にヨーロッパの新進気鋭の振付家ヴィレ・ヴァルコネンさんが訪ねたのが、2018年11月のこと。日本人ダンサーとの結婚を機に、日本でも振付家・ダンサーとして活躍の場を広げ、日本の若手芸術家の育成にも力を入れている。
高橋さんの情熱的で、意志の強さを感じるダンスは、瞬時にヴィレさんを魅了したという。ヴィレさんに見い出された高橋さんは、その後、教室の指導者とヴィレさんによる熱心な指導を受け、翌月の12月、東京で行われた「第13回エデュケーショナル バレエコンペティション プレ・プロフェッショナル部門」で見事1位に輝いた。フィンランドではヴィレさんの振り付けによる「エニグマ」という3分程の演目を見事成功させた。
高橋さんはロシア人バレリーナのナタリア・オシコアの迫力ある踊りに憧れ、「自分もあんな情熱的な踊りができるようになりたい」と話す。「うまく踊れるのは当たり前。心の動きを踊りで表現しますので、そこを見ていただきたい」とバレエに対する一途な想いを話した。
▲2017 年、AUBE BALLET 第3 回発表会「CONTRAST! Ⅱ」(八千代市市民会館) |
▲ヴィレさん(左)とのレッスン風景 |
2002年 船橋市生まれ
2012年 第38回現代バレエ合同公演
千葉新人オーディション第2位
2014年 習志野台第二小学校卒業
2017年 習志野台中学校卒業
船橋芝山高校在学中
第1回東京サマーバレエコンクール
高校生部門第6位
2018年 第13回エデュケーショナルバレエコンペティション
プレ・プロフェッショナル部門第1位
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