2019年04月09日 配信

 

船橋食育ボランティア 板良敷(いたらしき) 信子さん

 
手芸講師のスキルを生かし
誰でもわかりやすい食育を伝える

 「板おばさん」の愛称で乳幼児の子育てママから親しまれる板良敷さんは、無償で食生活改善や地産地消などの食育に関わる活動を行う「船橋食育ボランティア」。市内の児童ホームや幼稚園、保育園などでママや子どもたちに向けた活動をしている。

 「私の本職は、手芸の講師なのよ」と笑う板良敷さん。子育てが終わり、「残りの人生は好きなことを思い切りやろう!」と、船橋市薬円台公民館で手芸教室「布恋人手芸同好会」を設立。指導に合わせ併設の児童ホームでも手芸指導をしていた際、子どもたちから食の質問を受けたり、保護者からは子どもたちの食に関する悩みや相談を受けるようになった。「何かできないだろうか」と、子ども向けの食育セミナーの開催を企画したが、適当な教材が市販されていなかったため、得意な手芸を活かし、ピーマンやニンジンなどの人形を模したオリジナル教材を製作。これが、「板おばさん」の食育活動の第一歩だった。

 手づくりのエプロンに野菜の人形をたくさんくっつけ、歌や踊りを交えながら「野菜を食べると身体が元気になるよ!」とのメッセージを込め子どもたちにわかりやすく伝えるのが「板おばさん」のスタイル。活動のない日には食に関する講座を受講し、専門的な知識を自分の中でかみ砕き「どうしたらママや子ども達に伝わるか」を考えながら新たな教材を作るという。

 この活動が認められ、2012年に船橋市から公衆衛生功労賞を、2014年には内閣府より、千葉県で個人受賞初となる全国食育ボランティアとして表彰された。

 それからは、板良敷さんオリジナル教材の製作依頼やセミナー講師、伝え方のテクニックを指導者向けに教えてほしいという依頼が市外からもくるようになったという。年間50〜70件のさまざまな活動を行い、今までに製作した教材は100点以上になる。板良敷さんは「難しい理論的な食育ではなく「楽しい食育」をご希望の方に、喜んで『板良敷流食育』をお届けいたします」と話す。

 
 
【プロフィール】

     東京都出身
2006年 食育コンクール「審査員特別賞」受賞
2007年 食育大賞「食育サポートアイディア部門」受賞
2011年 ちばコープ地域「かがやき賞」受賞
2012年 船橋市「公衆衛生功労賞」受賞
2014年 「ハートに伝える食育教材」出版(健学社)
    全国食育ボランティア表彰

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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