2020年04月01日 配信

 「ダウン症のオリンピック」に出場「金メダルを取りたい!」

 船橋市在住の木村尚希さんは、10月19日からトルコ・アンタルヤで開催される「第2回ダウン症総合大会兼第10回ダウン症世界水泳選手権」に出場する。

 木村さんは、法典小学校、旭中学校、船橋特別支援学校を卒業。現在は八千代市のクリーニング業を営む事業所に勤務しながら、市内のスポーツクラブ「メディカルスポーツプラザ」(船橋市丸山45210)で練習を重ねている。

 木村さんが出場する予定の種目は、50m自由形、50mバタフライ、100m自由形の3種目。世界水泳選手権大会は2年に1度開催され、今回で10回目を迎える。2016年からは水泳以外の陸上、体操、フットサル、テニス、卓球、柔道を含めた総合大会として4年に1度開催され、今回は総合大会としては第2回大会となり、この大会は「ダウン症のオリンピック」とも呼ばれている。

 木村さんが水泳を始めたのは、小学4年生の時。「メディカルスポーツプラザ」で3歳年下の弟がスイミングを始め、「僕もやりたい」と通うように。健常の子どもたちと同じクラスで練習していたが、中学生からは知的障がいを持つ子どもや大人が所属する「ひまわりコース」へと移った。そこからめきめきと力を伸ばし、1月の競技大会で自己ベストを更新。世界大会への切符を手に入れた。

 木村さんは「水泳は好きです、金メダルを取りたい」と意欲をみせる一方で”笑顔の天使“らしく「練習は大変だからしなくてもいい」と言って周囲の人を笑わせ、和ませた。


「木村さんが世界水泳選手権への出場を決めてから、『彼の行動が変わってきた』と他のコーチからも言われている」と担当の谷宗治コーチ


現在は毎週土曜日と平日を合わせて週3、4日、世界水泳選手権のための練習に充てている。谷コーチは「大舞台を経験し、楽しんできて欲しい」と木村さんにエールを送る

プロフィール
法典小学校、旭中学校、船橋特別支援学校を卒業。「メディカルスポーツプラザ」の「ひまわりコース」所属。2020年1月13日に千葉県国際水泳場(習志野市)で開催された「第3回知的障害者選手権新春水泳競技大会」に出場し、50m自由形を42.50秒の自己新記録で泳ぎ、参加標準記録A(42.50秒)を突破。世界大会への切符を手に入れた

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