2019年10月04日 配信

 

中学生棋士 末原 蓮(すえはら れん)くん

中学生以下の囲碁全国大会で初優勝
夏の全日本アマ本因坊戦に参戦

 行田中学校に通う3年生の末原蓮くんが3月23、24日、中学生以下の囲碁日本一を競う「花まる学習会杯第22回ジュニア本因坊戦」に出場し、見事初優勝を飾った。

 全国10地区22大会から勝ち上がった32人が出場した同大会の決勝では「中盤までは押され気味で負けるかなと思った」と話すが、末原くん持ち前の粘り強さで最後まであきらめずに打ち「逆転して勝ってうれしかった」と喜びを話した。

 末原くんが囲碁を始めたのは幼稚園年中の5歳の時。4歳年上の兄が囲碁に興味を持ったことがきっかけで、湊町にある山下塾に一緒に通うようになった。小学校高学年からはジュニア本因坊戦に挑戦するようになり、小学6年では2つの全国大会で3位、中学1年では全国大会で3位という結果を残している。

 「相手の手を読むのが楽しくて、変化が目に見えてきて読むのを試されるような局面、石と石がぶつかりあうときが楽しい」と囲碁の魅力を話す。「チャンスが来た時に一気に攻めるというスタイル」とも。週1で山下塾に通うほか、インターネットで世界各国の人を相手に囲碁を打っている。

 「普段はいたって普通の子ですが、囲碁を打ち始めると集中していて、遠い存在に感じるほどです。今回は優勝して親子ともにうれしいですし、囲碁をたくさんの方に広めることができれば」と母親の弘恵さん。

 幼稚園の頃から指導している山下塾の山下功さんは「うちの塾から全国優勝の子どもが出るのは初めて。彼の囲碁は粘り強く、形勢が悪くなってもそこを勝ち抜く強さがある。今後がますます楽しみ」と期待を寄せる。

 現在中学3年生の末原くん。高校になってももちろん囲碁は続けると言うが、将来の夢は「ラーメンが大好きなので、ラーメン屋になりたい」とはにかむ。今回優勝したことで、夏に開催される囲碁のアマチュア棋士日本一を決める「全日本アマチュア本因坊戦」にシード出場する末原くん。「ベスト8」と目標を掲げる若い棋士の活躍がますます期待される。

 
▲小学校低学年の頃   ▲山下塾にて仲間と。「みんなで勝ち取った優勝です」と末原さん親子

 

【プロフィール】

2004年  熊本市生まれ
2013年 第3回子ども棋聖戦 全国大会低学年の部3位
2016年 第37回少年少女囲碁大会 全国大会小学生の部3位
     第6回子ども棋聖戦 全国大会高学年の部3位
2017年  行田西小学校卒業
     行田中学校在学中
     第38回少年少女囲碁大会 全国大会中学生の部3位
2019年 第22回ジュニア本因坊戦 優勝

(文/十津川有紀)

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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