2020年02月28日 配信

船橋初のアイスホッケー代表ハンデを努力で乗り越えて

 松本理子さん(15)は、今年1月にスイスで開催されたユース・オリンピックに日本代表としてアイスホッケーの新種目「女子混合3on3」に出場した。

 同種目はリンクの3分の1を使い、世界各国の代表との混合チームで競い合う。松本さんのチームは「ブラウン」で日本人は松本さんだけ。決勝トーナメントに進んだが僅差で4位にとどまった。「最初は緊張してメンバーとうまくコミュニケーションをとれなかったが、一緒に活動するうちに絆が深まり、共に泣いたり笑ったり…と、良いチームになった」と話す。

 アイスホッケーは「氷上の格闘技」ともいわれる激しいスポーツだが、松本さんは「そこが魅力」とはにかむ。

 船橋市出身の松本さんにとって、アイスホッケーとの出会いは小学1年生の時に健伸学院(船橋市丸山)でストリートホッケーやアイススケートを経験したこと。その後、船橋のクラブチーム「船橋ドリームジュニアアイスホッケークラブ」に入った。

 チーム練習のために、夜間は「アクアリンクちば」(千葉市)へ週1、2回通った。中学からは女子選手の活躍の場が多い都内のチームへ。日本代表選手を多く輩出する北海道とは違い、氷上練習ができる場所や時間は限られているが、松本さんは自宅での練習を続けてきたという。筋トレ、体幹トレーニング、ゴルフボールを使ってスティックのハンドリング練習などに地道に取り組んだ。松本さんは「千葉にいたって、頑張ればオリンピックに出られる!」ときっぱり。「やりたいなら精一杯最後までやればいい」と両親は応援している。

 そんな松本さんだが、「朝起きるのが苦手。『いきものががり』などの音楽を聴くのが好き」という普通の中学生の一面も見せる。

 「オリンピックでは悔しい思いをしたので、悔いが残らないよう、高校でもいい結果が残せるように努力したい」と話す。春にはアイスホッケー界でトップクラスの駒沢大学付属苫小牧高校に進学し、高みを目指す。


ユースオリンピックでの白熱の試合(本人提供)

プロフィール
2005年船橋市生まれ
2011年法典東小学校入学
     船橋ドリームジュニアアイスホッケークラブ入会
2017年旭中学校入学
     江戸川アーマーズジュニアアイスホッケークラブ入会
2019年アイスホッケー女子U14メンバーとしてカナダ遠征
2020年ユースオリンピック冬季大会出場

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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