2018年10月02日 配信

 

世界が認めるフラワーアーティスト
造花の魅力を広めていきたい

 

 

 

 

 

 船橋市宮本1丁目の住宅街にある造花専門店「アートフラワー高宮」の代表の高宮幸子さんは世界が感動する数々の作品を生み出している。作品「枯山水の庭に心を託す」(写真)は故郷の伝統工芸「樺細工」を木枠に、水引で砂紋を、和紙で岩を表現し松や桜、楓などの造花を添え和の世界を表現している。フラワーアーティストとしての集大成ともいえるこの作品は米国、イタリア、モンゴル、タイなど世界中で数々の賞を受賞した。

 高宮さんは結婚を機に40年前に船橋市に移り住んだ。造花の店を1994年に本町通りに開業したきっかけは、「出張帰りの主人が香港からたくさんの造花を持ち帰り、香港の友人から『これからは造花の時代、商売にしては』と何度も勧められて」と振り返る。「それまで20年間生け花を学んでいましたが、当時造花教室はなく無からの出発。毎日試行錯誤でアレンジしていました」と話す。その頃船橋駅周辺に次々できた飲食店等から注文があり商売は順調だった。10年経った頃から造花を扱う大型店が次々にでき影響をうけ「うちでしか手に入らないような付加価値をつけなければ」と1998年にヨーロッパのフラワーデザインを勉強に渡独。2008年には世界的に有名な花の芸術家であるベルギーのダニエル・オスト氏の芸術研修を受け、以来同氏が手掛ける日本や海外の装飾手伝いに加わるなど研鑽を重ねている。

 高宮さんが手掛けるのは芸術作品だけではない。飲食店や商業施設の装飾、ギフトアレンジ、ウエディングブーケなど幅広い。「現在の造花は生花と見間違うばかりにできています。手間いらずで、環境にやさしい造花の魅力を伝えていきたい」と話す。

【プロフィール】フラワーアーティスト 高宮 幸子 さん

1948年 秋田県角館町生出身
1994年 「アートフラワー高宮」を船橋市本町通りに開業
2004年 浜名湖花博「優秀賞、浜名湖市長賞」受賞
2015年 「アートフラワー高宮」船橋市宮本に移転
2017年 「レオナルド・ダビンチ没500年美術展」(フランスのクロ・リュセ城)に「月下美人」を出展
2018年 ジャポニズム2018 フランス国際芸術大賞受賞 他、国内外の芸術展等で多数受賞

制作中の高宮さん 作品「枯山水の庭に心を託す」

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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