2019年02月05日 配信

 

 

ひとり編集者
沼尻 亙司さん(37)
(ぬまじり こうじ)

 
「地方の魅力を伝えたい」一人で本を発行し販売する、ひとり編集者
 現在、勝浦市の自宅兼編集室「暮ラシカルデザイン編集室」を拠点とし、リトルプレス(自費出版本)で千葉県の魅力を伝え続けている沼尻さん。現在は船橋を離れているが、子どものころは八木が谷北小学校、八木が谷中学校、薬園台高校を卒業した生粋の船橋っ子。高校に自転車通学をしていたころは「カメラを持ち歩き、通学路に見つけた風景や気になるお店などを撮るのが好きだった」と振り返る沼尻さん。大学卒業後は旅行会社で北東北エリアのツアー添乗員として各地を案内して回った。
 
 その頃、岩手県で出会ったのが『てくり』というリトルプレスだった。編集者たちが盛岡市の日常の中で見つけた「ちょっとうれしいこと、おもしろい人、紹介したいものごと」を詰めた本を見て、「自分が伝えたいのは、観光スポットよりも各地にひっそりとある、もっと日常的な魅力ではないか」と思うように。「それなら自分の生まれ育った千葉県を」と月刊『ぐるっと千葉』(発行:ちばマガジン)編集室の門を叩いた。2006年からは編集者として千葉全域を駆け巡る生活を続けた後は「勝浦市地域おこし協力隊」も経験。その傍らライター業も続け、2014年に編集室を立ち上げ、自身初のリトルプレス『房総カフェ1』を制作、発売した。掲載したカフェなどを中心に、沼尻さん自らが店舗に販売して回ったという。
 
 その後、これまでに『房総コーヒー』『房総落花生』『房総のパン』なども刊行し、2018年10月には房総のガイド本を兼ねた『BOSO DAILY TOURISM 房総日常観光vol.1』を刊行した。「私の本をきっかけに、どこかで誰かと誰かがつながれたりしたらうれしい。これまでのたくさんのご縁を胸に、地域を大切にしたリトルプレスを出し続けていきたい」と沼尻さん。
 
 
新刊では房総の隠れた魅力を紹介   沼尻さんの作品の一部
 
【プロフィール】
1981年 船橋市生まれ
1994年 八木が谷北小学校卒
1997年 八木が谷中学校卒
2000年 県立薬園台高校卒
2004年 群馬県高崎市立高崎経済大学 地域政策学部卒
2004年 読売旅行入社
2006年 ちばマガジン入社
2013年 勝浦市地域おこし協力隊活動開始
2014年 暮ラシカルデザイン編集室立ち上げ

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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