2018年08月24日 配信

歴史ある「木下街道」沿いの地域、
緑と史跡が多いながら、新しい店も


 JR船橋法典駅から東武・馬込沢駅までを結ぶ道路は、江戸時代から「木下(きおろし)街道」と呼ばれ、現在の市川市行徳と印西市木下を結ぶ約36kmに及ぶ産業・観光道路の部である。

昔から流通の要で明治時代末期には人力鉄道が走っていたこともある。現在は周辺の道路が整備され、かつての大渋滞は緩和されてきているが、今でも渋滞は日常の風景である。この地域は1937(昭和12)年まで「法典村」だった。今では町名に「法典」の名はないが、地区名は法典地区、小学校や公民館等施設にもその名が残されている。吉川英治の小説「宮本武蔵」には武蔵が野盗と戦った地として登場する。また、同地域には江戸時代からの石碑や神社なども数多い。

 「子どもの頃、道路は舗装されておらず木々がうっそうとしてイノシシが出てくることもあった」と同街道近くに住む70代の女性は話す。今もその名残か、街道の周辺には森や梨畑などをはじめ、農地が多く、自然に恵まれた地域であり、歴史を感じる伝統的な日本家屋も少なくない。そんな農地や住宅の合間に、昔ながらの商店や飲食店が点在する。最近、空き店舗に徐々に新しい店が増えてきている。「地元におしゃれな店ができてうれしい」と藤原在住の50代の女性は話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤原観音堂には大きな銀杏木々が並ぶ(左)、木下街道の渋滞は日常風景 (右)

 
A 七面堂 
木下街道と行田団地に向かう道とのT字路の近くの小さな丘の上に立つお堂は七面大明神を祀った日蓮宗のお堂。1695 年に開かれたが、現在のお堂は1972 年に再建されたもの。

 
B パティスリー カンジュ 
「子どもが小遣いで買いに来られるように」と良心的な価格設定の手作り洋菓子店。 手土産に「藤原かすてら」や「焼きドーナツ」が人気。季節の果物を使った商品もあり、秋には地元の梨を使ったケーキが登場予定。
営業時間/10:00~19:00 定休日/水曜日・第2 火曜日 ☎ 047-430-5544

C ロータスケアセンター 
明るい家庭的な雰囲気をモットーとする介護老人保健施設。地域一体型の医療・介護・福祉の実現をめざしている。敷地内に在宅介護複合施設だけでなく認可保育所も併設。季節のイベントや地域との交流も行われる。
<問合せ窓口>営業時間: 9:00 ~17:30  定休日:日曜・祝日 ☎ 047-439-6011 

D キャロルのしっぽ
ネコグッズがいっぱいのカフェレストラン。ランチの日替わりパスタは700 円。洋風松花堂弁当(限定5食)はプチデザートと飲物のセットで1,000円。夏はかき氷などの季節限定のメニューも。
営業時間/11:00 ~18:00 定休日/火・水曜日 ☎ 047-767-0590

E  vinvin temitemi
今年3 月に空き店舗を自らリフォームしてオープンしたセレクトショップ。店主が厳選した国内外のかわいい雑貨や衣料品などが揃う。地元馬込沢の作家のアクセサリーや小物も増えてきている。
営業時間/12:00 ~19:00 定休日/日~火曜日 ☎ 047-779-2602

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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