2018年10月04日 配信

 落語は、江戸時代からテレビやラジオが普及した時代まで、芝居と並ぶ庶民の娯楽の中心だった。最近は落語に親しむ若者も増え、江戸時代以来の「落語ブーム」の到来とも言われている。船橋市内でも市民ホールなどの公共施設以外に、飲食店や寺などでも落語を楽しめる機会が増えている。

日常生活や人間模様が題材に。「日本人なら楽しめる」のが落語
 落語というと、古典的でちょっと難しそう、という印象を持つ人もいるかもしれない。落語は江戸時代から庶民の娯楽として親しまれ、代々、多くの落語家によって受け継がれてきた。大きく分けると、落語には古典落語と新作落語があり、話される内容は日々の生活や喜怒哀楽など、人間なら誰しも共感できるものが多い。そのため、昔の言葉がわからなくても、想像力で楽しむことができる。「日本人なら落語は誰でも楽しめます。それも魅力」と市民文化ホール館長補佐の石井さんは落語の魅力について話している。
 
▲寺院でも落語会が(浄明寺)   ▲「一九船橋南口本店」で6月に開催された「一球入魂寄席」
 
▲市民文化ホールで保管されている「根多(ネタ)帳」。寄席を開催する会場では、いつ、誰が、何を話したかを記したものを保管し、噺家は会場でネタ帳を見て何を話すか、当日に決めるという   ▲海老が作公民館での「新春落語会」

 

こんなところで楽しめる!

公共施設

【公民館】地域の人が楽しめる娯楽として

 市内各所の公民館で落語を取り入れたイベントを開催することも多い。地区の社会福祉協議会などが催す場合もあれば、二和公民館や海老が作公民館では公民館が落語会を主催している。両公民館とも寄席には多くの人が来場するという。「落語に触れたことがない方も、まずは1回、落語を聞いてみて」と海老が作公民館の松本晃則さん。

【ホール】市が主催する、ホールでの寄席

 市民文化ホールやきららホールでは、市が主催する寄席を開催している。伝統芸能のひとつとして、市民文化ホールではここ20年余り、毎年「ふなばし市民寄席」を開催。同寄席では「笑点」メンバーなど人気の噺家が登壇する。一方、きららホールでは視点を変え、寄席囃子や子ども向けのミュージカル落語など、現代的な要素を含んだものも不定期で開催している。


飲食店

【一九 船橋南口本店】「一球入魂寄席」を開催!

 船橋駅南口の山口横丁に山商グループの10店舗となる「一九 船橋南口本店」が昨年12月にオープン。同店で今年、三遊亭円左衛門さんの「一球入魂寄席」が初開催された。円左衛門さんはかつて船橋在住時期に「ふなっ子寄席」を開催していたが、しばらく休止していた。昨年船橋での集まりに同グループ専務の山本圭一さんたちとのつながりから「また船橋に寄席の文化を!」と意気投合、同店での開催が決定したという。

 
▲小梅美ゆ紀さんの三味線と唄   ▲三遊亭円左衛門さんの寄席
 
   

店長・斎藤さん

東京まで行くのは大変だけど船橋市内で寄席があるのは遠くまで行けない方には魅力的だと思います。円熟の三遊亭円左衛門さんの魂の寄席是非見に来てください。

【一九 船橋南口本店】

住所/船橋市本町4-45-9
電話/047-437-0800
営業時間/16:00~23:30
定休日/無休

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【ふぐ寿司割烹 喜久水】落語にハマった店主が気軽に落語を楽しんでもらいたくて

 約1年半前から店主・森章翁さんが落語にハマり、当時、酒を片手に落語を楽しめる飲食店「落語・小料理 やきもち」(東京都台東区)に森さん自身が通っていたことから同店でも開催に至った。「近い距離で落語が聞けて、落語家と食事やお酒を楽しみながら気軽に会話をすることもできるので、落語を身近に感じてもらえると思う」と森さん。

 
▲これまでの2回は独演会で、三遊亭わん丈さんを招いた   ▲店主自慢のふぐ料理や寿司などを楽しめる
 
▲会場は同店2階の宴会場。高座も設置する  

店長・森章翁 さん

今後もイベント企画中。ぜひ気軽に落語を聞きにいらしてください

【ふぐ寿司割烹 喜久水】

住所/船橋市本町2-6-14
電話/047-435-2929
営業時間/11:30~14:00、17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日/日曜日 ※連休の場合は変更

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寺院など

【浄明寺】お寺でも落語会を開催

住所/船橋市楠が山町231 電話/047-457-3223

 「地域の人が集まる場所がお寺」と地域住民に向けた催しを積極的に開催する寺院では、そのひとつに落語会を取り入れていることも多い。楠が山町にある浄明寺では近年、落語会を開催し、今年はすでに2回開催している。「お寺と落語って相性がいいんです。昔は落語家さんが築地本願寺に勉強のために節談説教を聞きに来ていたなんて話もあるみたいですよ」と浄明寺の副住職・青山智遂(ちすい)さん。 そのほか、金杉地区にある御瀧不動尊でも今後、落語会を定期開催していければと検討中だという。

 
▲寺で発行している新聞発送のボランティアスタッフに集まってもらっての寄席も開催   ▲春のお彼岸法話の後に落語会を行った。噺家は桂 伸三さん
   
▲地域の人が集まれる場所になるよう、シニア・ヨガや音楽イベントなど多彩な催しをしている浄明寺    

市内の落語イベント!

船橋市民文化ホール

第35回ふなばし市民寄席

 毎年開催される市民寄席。「笑点」でおなじみのメンバーをはじめ、人気の噺家が登壇する。2019年1月は、三遊亭小遊三(こゆうざ)さんと林家たい平さんによる二人会を開催。サブタイトルは「対決!! 大月vs秩父 船橋編」。同ホール館長補佐の石井さんは「落語界の人気者二人がお送りする爆笑のひととき、初笑いは船橋から!! その日の演目はお楽しみに!!」と呼び掛けている。その日の演目は終演後ロビーに掲示されるので、内容を改めて知りたい人はチェックして帰るのがいいだろう。

■出演:三遊亭小遊三、林家たい平
■予約・問合せ:TEL 047-434-5555(市民文化ホール、9:00~17:00・月曜休館)
または各種プレイガイド
■チケット発売日:10月5日(金)
開催要項
■場所:船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)
■日時:2019年1月30日(水)開場18:00 開演18:30
■料金:一般3600円、友の会会員3400円 ※未就学児は入場不可。全席指定

ゆずカフェ

古民家カフェで初開催

 

 

 

 

 

 古民家カフェの「ゆずカフェ」では開店1周年記念イベントとして落語会を初開催する。「古民家の雰囲気に合った催しをしてみたくて」と店主の山崎千秋さん。店内に自分たちで高座を設営し、客席には座布団席10席とイス席10席を用意する予定だという。来場可能者数は先着20人。

開催要項
■場所:ゆずカフェ(船橋市前原東3-5-10)
■日時:11月4日(日) 開場16:30 開演17:00
■木戸銭:2000円 ■出演:三遊亭楽天
■予約・問合せ:TEL 090-9153-9057 またはyuzcafe274@gmail.com

居酒屋一九 船橋南口本店

第3回「一球入魂寄席」

 今年6月に第1回「一球入魂寄席」を初開催し、9月に第2回を開催した。第3回は来年1月に開催予定。年間4クールでの開催を予定している。

船橋で寄席文化を盛り上げる落語家のひとり【三遊亭円左衛門さん】

 

 

 

 

 

 1961年生まれ、静岡県浜松市出身の円楽一門会に所属する落語家、真打ち。
 2011年から2015年まで船橋に在住、船橋での寄席「ふなっ子寄席」を開催していた。現在は東京に居住、寄席は一旦休止に。しかし昨今船橋在住だった時代に縁があった仲間と集う機会があり、「船橋に寄席の文化をもう一度」という声がかかり、今年「一球入魂寄席」の初開催が叶った。
 また今年9月25日には高根小学校でのボランティア公演が決まり「今後も小学校などを中心にボランティア活動を活発化させていきたい」と円左衛門さん。

開催要項
■場所:居酒屋一九船橋南口本店2階( 船橋市本町4-45-9)
■日時:1月20日(日)  ■開場:12:30 開演13:00
■木戸銭:大人¥2,500円(1ドリンク付き) 小・中・高生¥2,000円(ソフトドリンク付き) 全席自由
■出演:三遊亭円左衛門
■予約・問合せ Email:enza.yanesentei@gmail.com ★ふなっ子寄席パスポート(¥5,000 3回入場可能)利用可能
(ドリンク代別途500円・要予約) 

【Q&A】落語にまつわる豆知識あれこれ
Q:落語について何も知識がないのだけど、楽しめますか?
A:もちろんです。江戸時代から続くものなので、言葉の中には「一文、二文(銅貨の単位)」など、昔の言葉が出てくることもあります。ですが、話されている内容は私たちの身近に起きていることばかり。噺家さんの話を聞き、そのシーンを想像しながら皆さんが楽しめるものだと思っています。知識がなくても十分に楽しめるのが、落語です。
 
Q:落語会でのマナーって?
A:ホールでの寄席は飲食禁止というのがありますが、他のお客様に迷惑になるようなことさえしなければ、特にマナーというものはないです。「ほかのお客様への迷惑」という点でひとつ挙げれば、話の落ち(サゲ)を噺家さんが話す前に、ボソッと口に出して言ってしまったりするのはNGです。知っている話が出てくると、つい口に出したくなる方もいらっしゃるようですが、どうぞ周りの方への配慮を忘れずに。
 あとは面白かったら声を出して笑って、ひたすら楽しむこと!です。
 
Q:知っておくと、もっと楽しめる点ってありますか?
A:特に古典落語は、江戸の言葉を知っておくと、より楽しめるかもしれませんね。たとえば時刻は12刻制、長さは尺貫法、お金は金・銀・銅貨で表現されます。習慣や言葉など、わかりづらいものは、噺家が落語に入る前にちょっとした解説をしてくれる場合もあります。
 あと、会場で何気なく聞く太鼓の音に、意味があるんですよ。「一番太鼓」は開場を告げる合図で、お客さんが「ドンドンドンと来い」と、「二番太鼓」は開演前に「お多福来い来い」、終演時の追い出し太鼓は「出てけ出てけ出てけ」と聞こえるように叩かれているんです。これを知って太鼓の音を聞くと、本当にそのように聞こえてくるんですよ。
 
 
この方に聞きました! 市民文化ホール館長補佐/石井信生 さん
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