2019年08月31日 配信
特集 船橋で味わう蕎麦
 市内には新旧さまざまな蕎麦店が各エリアにあります。どの店も、店主自慢の蕎麦とそばつゆを振る舞っているので、蕎麦店巡りをしてその違いを楽しむのもいいですね。10月には収穫シーズンを迎える蕎麦。市内の蕎麦店を巡ってみては?
 
1 手打蕎麦・うどん 加賀屋 (二和)
店主は加賀屋本店で7年修行後、のれん分けで開業して30年
 
▲一番人気の「天ざるそば」(1340円)。国産そば粉を使った蕎麦は、毎朝手打ち
 
天ぷらには食べ応えのある大きな車海老を使用
 
 平成2年にオープン。北海道産のそば粉を使用し、店内の蕎麦打ち用スペースにて市内出身の店主、髙山浩さんが毎朝手打ちにて製麺している。そば粉8割、つなぎ2割の二・八そばで、茹で上がりを冷水でしっかりしめることがポイント。つゆは鰹節・宗田節・さば節を使って取る秘伝の配合で、東京・中野にあった加賀屋本店の伝統の味を受け継いでいる。高校卒業後から蕎麦一筋で歩んできた髙山さんは、手打ちならではの味わいにこだわる。「蕎麦とともに車海老の醍醐味も味わってください」とも。
 
加賀屋でしか味わえない蕎麦・つゆを好んで市外から訪れ
る客も多い
 


「おいしい蕎麦を毎日心を込めて打っています」(店主・髙山 浩さん)

◆手打蕎麦・うどん 加賀屋
住所:船橋市二和西 6-16-35
TEL: 047-448-8967
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:水曜 
P: 7台

 
2 蕎(きょう)や 本田 (本町)
都内の蕎麦店で修業を積んだ店主が開業
夜は、四季折々の魚や日本酒も
 
▲蕎麦は、余分な皮を混ぜない「挽きぐるみ」を使用。写真は「えび天もりそば」(1300円、税別)
 
そば粉は状況により仕入先を変える
妥協なき素材選びから生まれる蕎麦
 
 2016年12月にオープン。店主・本田さんは、神田の「藪蕎麦」で12年、新橋の「伍法」で3年修業を重ねた人物。そば粉は全国からその時々の状態の良いものを厳選している。そば粉の割合は「二八」で、手打ちする。つゆは、日高昆布と2年熟成の鰹節からとる、秘伝のつゆ。ランチは蕎麦が中心だが、夜は「蕎麦居酒屋」として、豊洲で仕入れた新鮮な刺身や全国各地から四季折々の日本酒も提供し、「〆に蕎麦」が楽しめる。
店舗はスクランブル交差点のすぐ近く スタイリッシュな店内


「季節のお酒飲み比べ3種」(980円、税別)


「さり気ない『おもてなし』を心がけ、四季折々の味を気持ちよく味わっていただきたいです」(店主・本田泰一さん)

◆蕎や 本田
住所:船橋市本町4-40-23 サドヤサザンテラス1F
TEL: 047-426-1722
営業時間:11:30〜14:00(LO13:30)、17:30〜22:30(LO22:00)
定休日:月曜 
P :なし

3 金魚屋 (本町)
酒、おでん、〆には名物の「肉そば」
そば懐石店を営んでいた店主が営む居酒屋
▲看板メニューのひとつでもある「肉そば」(650円)。「もりそば」(420円)なども提供
 
船橋駅からすぐという好立地で
老若男女が集う店
 
 過去にそば懐石を営んでいたオーナーが、「日本酒」「おでん」「蕎麦」が一カ所で食べられる居酒屋をという思いで2009年に開店。自家製麺所で職人が打つ蕎麦は、少し太めで7対3の割り合い。つゆはカツオとサバから仕込んみ、看板メニューである「肉そば」に合うように開発されたつゆを使う。船橋駅近くという立地から、20代、30 代の男性をはじめ、家族連れ、カップルなども多く訪れ、最近では女性客が増えているという。
 
ガード下に構えた店には、深夜まで幅広い客層が集う  
 


常時70種類を超える日本酒。「飲みくらべセット」が人気だという


「日本酒『越前岬』は専用別誂(あつらえ)です。出汁は、おでん用、蕎麦用とそれぞれで仕込んでいますよ」(店長・松島健太さん)

◆金魚屋
住所:船橋市本町5-1-5
TEL: 047-426-3545
営業時間:17:30〜23:30(LO23:00)
定休日:なし 
P :なし

4 蕎麦処 みやび(松が丘)
「習志野 藪蕎麦」で蕎麦を学んだ店主が
自家製粉、自家製麺で作るこだわりの蕎麦
 
▲野菜天もり(1050円)の場合は甘さのあるつゆで提供。そばは二八の割り合いで打っている
 
毎朝、石臼で挽いて作る蕎麦は、
シンプルに味わいたい
 
 松が丘バス通り商店街の一画で、2014年にオープン。店主の佐藤雅一さんはサラリーマンを経て、北習志野にあった「習志野 藪蕎麦」で学び、都内などに店舗を構える「永坂更科」では長年の勤務の後、店長も勤めた。店内には石臼が置かれた別室があり、店主が毎朝石臼でそば粉を手挽きし、蕎麦を打つ。「石臼だから蕎麦に甘みがあり、ツヤもあります。もりそばは、かえしが強く、甘さを抑えたつゆでお出ししています。藪蕎麦らしいつゆですよ」と佐藤さん。
 
シックな店内には「習志野 藪蕎麦」の暖簾も  
そば粉を寒天で固めた「そばかんてん」はサービスで付いてくる  

「特徴のあるつゆを味わっていただくためにも、ぜひ『もりそば』をご賞味ください」(店主・佐藤雅一さん)

◆蕎麦処 みやび
住所:船橋市松が丘4-31-3
TEL: 047-404-2150
営業時間:11:30~14:00、土・日曜・祝日のみ17:30~20:00
定休日:水曜 
P :1台

5 そばと旬菜料理 つだぬまや(前原西)
夜は会席料理も提供
手打ちの蕎麦とカツオの香りにこだわったつゆが特徴

▲割り合いは二八。日本酒も幅広く取りそろえ、予約をすれば会席料理も提供する
 
BGMはジャズ
蕎麦だけでなく、日本酒や会席料理も
 
 26年の日本料理人としての経歴を持つ店主が2014年、津田沼駅界隈の路地裏にオープン。蕎麦には、香りが高いと言われる北海道産そば粉を使用し、栗原さんが毎朝手打ちする。つゆの素材にもこだわり、だしに使用するカツオ節は創業200年の老舗「丸勝かつおぶし」(東京都)から仕入れる薩摩本枯本節、土佐宗田節、さば節を使用。「『そばがき』や『そばプリン』も好評いただいています」と栗原さん。
 
  座敷や掘りごたつになった席もあり、子連れでも利用しやすい


「だったんそばプリン」(200円、税別)。タマゴは「八尾農場」(船橋市藤原)から仕入れるなど、なるべく地元の食材を使うことにもこだわっている


笑顔になってもらえるようなお店づくりを目指していきたい。手打ちそばの風味を味わってくださいね」(店主・栗原聖(さとし)さんと妻・裕子さん)

◆そばと旬菜料理 つだぬまや
住所:船橋市前原西2-5-6
TEL: 047-407-4158
営業時間:11:30~14:30(L.O)、 17:30~21:00(L.O) ※火曜はランチのみ営業
定休日:水曜 
P :なし

こんな蕎麦の楽しみ方も!
寄り合い処 楽し荘 そば処 〝楽らく庵あん〟(高根台)
社会福祉協議会が主催する
打ち立ての蕎麦を楽しむ会
 

市民との懇談会の際には、市長にも蕎麦をふるまった 会食のときは、和気あいあいと。「楽し荘」があるのは、高
根木戸近隣公園のすぐ近く

地区社協が月1で開催する
手打ち蕎麦を楽しむイベント

 高根台地区社会福祉協議会では、4年前から手打ち蕎麦の実演と、参加者みんなで会食するという会を月1回、実施している。手打ち蕎麦を提供するのは、高根台公民館で蕎麦好きが高じて、蕎麦打ちサークルを長年していた渡邊昌男さんと師匠である萩原卓爾(たくじ)さん。「二人とも店は持たないけど、プロ並みの蕎麦を打ってくださいます」と同会会長の山下栄子さんは話す。

 「私たちは、笑いあふれる街づくりをモットーとしています。活動拠点ともなっている『楽し荘』での楽庵では『ライスカレーの日』(第4水曜)もあるんですよ。調査結果から、このエリアは孤食が多い地域でもあるので、こうした催しをきっかけに、どんどん外に出向いてもらえたら」とも話す。開催は毎月第3木曜日。地区外に住む人でも誰でも参加可能。参加費400円。次回は9月19日(木)11時30分から。

そば粉にこだわり、毎回全国各地の産地から取り寄せて
いる
左が渡邊さん、右が長年公民館でサークルを開催して
いた萩原さん


「蕎麦もカレーも、コーヒー付きです。ワイワイと、みなさんで楽しみましょう」(会長・山下栄子さん)

◆寄り合い処 楽し荘
住所:船橋市高根台4-32-8 トリヴァンベール102
TEL: 047-467-4551(高根台地区社会福祉協議会、月~金10:00~16:00)
P なし

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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