2020年01月07日 配信

市船体操部 橋本 大輝 さん(18)

大躍進で日本期待の高校3年生東京2020大会を目指して

 市立船橋高等学校(以下、市船)体操部に所属する橋本大輝選手は10月にドイツで行われた世界選手権で、高校生として史上2人目の日本代表となり団体銅メダルを獲得した。高校生での同大会出場は白井健三選手以来のこと。来春には「個人総合ワールドカップ」(米国と東京で開催)に出場予定で、結果によっては東京2020オリンピック出場内定も夢ではなく、日本体操界の若手有望選手である。

 6歳の時に体操を始めた橋本選手。2人の兄が通う「佐原ジュニア」に入り、中学3年生まで続けた。中学時代は「全日本ジュニア選手権」に出場するも怪我に泣くことも多く、最高19位どまりだったという。

 市船では体操部に入部し、2年生になるとみるみるうちに実力をつけ、全日本ジュニア、インターハイ、国体の3冠団体優勝に貢献。個人でも多数入賞した。3年生では2年連続の3冠団体優勝へと導き、全日本ジュニアでは個人総合優勝など、著しい飛躍を遂げた。

 座右の銘は「努力に勝る天才はない」。日頃は成田市の自宅を毎朝6時過ぎに出て、帰宅は22時を過ぎる忙しい高校生活を送っている。学業との両立は「往復の電車の中で暗記ものを勉強し、自宅ではその他の勉強をしています」と静かに話す。練習がない日は家でのんびりテレビを見る普通の高校生の一面も見せる。

 「授業中は静かです」と橋本選手ははにかむが、練習や大会では大きな声で仲間に声掛けをしたり観客を煽ったりと、チームのムードメーカーでもある。「尊敬するのは内村航平さん(30)。大きな試合での安定感は目指すところ」とも話し、橋本選手自身も試合での動作の度に深呼吸するルーティーンで競技に入り、気持ちを落ち着かせるという。

 卒業後は橋本選手が憧れるリオ五輪代表の田中佑典さん(30)の母校、順天堂大学に進学する。「田中さんのような美しい体操を目指したい。東京2020オリンピックやその次のオリンピックも目指したい。個人で世界一を目指します!」と胸を張る。


高難度の技を持つ得意のあん馬(写真提供:船橋市広報課)

プロフィール
2001年 千葉県成田市生まれ
2007年 「佐原ジュニア」で体操を始める
2017年 香取市立佐原中学校卒業、船橋市立船橋高等学校入学
2018年 全国高校生総体個人総合2位ほか
2019年 全日本ジュニア、個人総合フーパーファイナルで個人総合優勝ほか国内外の大会で団体・個人で優勝、入賞多数

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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