2021年08月28日 配信

蜜症のなしを使った「豊水梨のデニッシュショソン」(300円)

8/28(土)本町の小さなパン屋さん「Little Breads To Go」でも蜜症の梨メニュー

「キャラメルポワール」と「デニッシュショソン」の2種類を

 船橋駅から船橋市役所に向かう本町通りから一本脇に入った駅へと抜ける新道沿いにある小さなパン屋さん「Little Breads To Go」(船橋市本町1-21-16、TEL047-437-8733)でも船橋市内の「蜜症」梨を使ったメニュー販売が始まった。

 「蜜症」とは近年の天候不順により梨の蜜が果実の特定の部分に偏り、その部分の食感が柔らかくなったり、果実が透明がかってしまい通常よりも熟度が上がりやすく変色などの問題が生じる現象。梨品種の中でも特に「豊水」に多く症状があらわれ、収穫ピークとなる盆前後から8月後半までの時期に梨農家の大半が悩まされ続けてきた。

 食べること自体に問題はないが、ギフト用に郵送することの多い「船橋のなし」では蜜症の度合いが高いものは商品として販売せず廃棄処分していた。多い年には収穫した梨の半分程を廃棄したこともあるという。

 収穫してすぐに食べたり、加工に回すのであれば問題なく流通させることに気が付いた船橋市内の飲食店らでSNSを中心に「レスキューチーム」を結成。飲食店経営者や洋菓子屋、スイーツ作家ら15店舗(人)が参加して商品化する流れが話題になっている。

 梨農家からその日の出荷分に「蜜症」が判明するとSNS経由で「レスキューチーム」に連絡が入り、手の空いた飲食店の店主らが梨農園まで仕入れに向かい、その日の内に商品として加工する。加工した商品は即日販売開始するという連携は、都内キー局のニュースなどでも取り上げられ、連日「船橋のなし」を使った商品の購入希望客が参加店に訪れているという。

Little Breads To Goで商品化された2つの梨メニュー

 「キャラメルポワール」(非売品)は、船橋駅北口と「イオンモール船橋」内で体操教室と空手道場、英語教室が併設になった子ども向け学習塾「武学塾」のおやつとして提供。「武学塾」では、「地域の旬な味覚を使った手作りの菓子やパンをおやつに」と、地元飲食店や洋菓子店に発注している。

 キャラメルのほろ苦さと蜜症の梨が持つ甘味での相乗効果を味わえる同商品。同店オリジナルのカスタードクリームとアーモンドクリームをラスク状のキャラメルと梨の間に忍ばせる事で両方の味が際立つように構成している。今回の「キャラメルポワール」では、味もさることながら「蜜症」の梨を通じて農業や自然環境について子ども達の理解を深める効果も期待されているという。

 「デニッシュショソン」(300円・税込み)は、店内でレギュラー商品と一緒に販売している商品。サクサクのデニッシュ生地にジューシーな梨果肉を乗せ、アーモンドクリームと合わせて高温で一気に焼き上げている。食感の違いを楽しむと同時に味のコラボレーションによって梨の味も際立たせている。

 今回、同チームのメンバーとして蜜症梨を使ったレシピでパンを商品化した古宮義和さんは、「せっかく手間暇かけて作ったおいしい梨なのでその美味しさを活かしたパンを考えてみました。蜜症は食感が柔らかくなる特徴があるのですが、その分甘みも増します。蜜症の特徴に合わせた商品にしてみた」と話す。

 同店の営業時間は、10時~19時。月・火定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 武学塾の子ども達の為に開発した「キャラメルポワール」

  • 本町通りにある小さなパン屋さん「Little Breads To Go」

  • Little Breads To Goの店主古宮さん(写真左)と武学塾の中村さん

  • 梨パンを頬張る「武学塾」の子ども達

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード