5/11(土)ドイツ人捕虜制作の「ボトルシップ」を習志野市に寄贈
望郷の念がこもった「ボトルシップ」
15日からモリシア津田沼で展示
習志野市が市民から寄贈を受け保有している帆船模型入りの瓶「ボトルシップ」が5月15日から6月14日までの1ヶ月間「モリシア津田沼」(習志野市谷津1-16-1 TEL047-478-3969)で展示・公開される。
第1次世界大戦中に同市内にあった「習志野俘虜収容所」に収容されていたドイツ人捕虜が制作したと見られる「ボトルシップ」は、千葉市花見川区の小川勝利さんから習志野市へ寄贈の申し出があり、4月15日に引き渡されたという。
勝利さんの他界した母・フミさんの遺品を整理していたところ、フミさんが父親の形見として生前大切に保管していたものが見付かったという。フミさんの父親は、同収容所近くで八百屋を営み、野菜を届けていたことから何らかの交流があったのではないかとみられている。
「ボトルシップ」は、木と糸のようなもので帆船の模型が制作されており、帝政時代のドイツを表したものとみられる国旗が掲げられている。また、当時のドイツの街並みとみられる背景がデザインされていることから、捕虜生活の中で遠くにある故郷を思った制作者の思いも感じさせる。
習志野市では、1997年にも同市在住の男性からボトルシップの寄贈を受けている。この男性は、母親が教師をしており、収容所を訪問した際に受け取ったものだといわれている。
5月15日からの展示では、今回のものと以前のものが似ている事から、ともにドイツ人捕虜が制作したものとみて、この二つを一緒に展示する事にした。
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