2015年04月10日 配信
交響詩「フィンランディア」
北欧フィンランドの作曲家シベリウスの代表的な作品です。
今年は、シベリウスの生誕150年という節目なので、あちらこちらで「フィンランディア」が演奏されていますね。
船吹にも、別の意味で特別な曲です。
船吹は昭和30年7月に結成され、翌年の秋に第1回定期演奏会を行っていますが、公式演奏デビューは、昭和31年春の千葉県吹奏楽連盟結成記念演奏会でした。その時の曲が、この「フィンランディア」。
2005年12月の創立50周年記念演奏会でも、翌年2月の千葉県吹奏楽連盟50周年記念演奏会でも箕輪の指揮で演奏し、そして結果としてこれが、箕輪の生涯最後の指揮になりました。昭和30年のときは、市販の楽譜がなくて、箕輪自らの編曲譜で演奏しています。30人足らずとはいえ、すべて手書きです。情熱と忍耐がなければ、とてもできないたいへんな作業です。
残念ながら、その手書き譜は散逸してしまっているため、今回は市販の楽譜で演奏しますが、往年の箕輪の指揮姿の映像も登場しますので、じっくりとお聴きください。
「マイ・ウェイ」
15歳でボーイスカウト音楽隊に入り、20歳で船吹を立ち上げ、その後の人生をすべて船吹と船橋の音楽文化に捧げた箕輪の人生は、まさに「マイ・ウェイ」ですが、箕輪自身もこの曲が大好きで、定期演奏会のアンコールやふれあいコンサートなどで数えきれないぐらい演奏しています。
途中のアルトサックス・ソロは船吹結成時に当時最年少の13歳で参加し、今は箕輪の後を継いで会長を務める船井洋一が演奏します。60年間の想いを込めた演奏をぜひお聴きください。