船橋市には副市長が2人いる。それぞれ市長の公務を分担している。
昨年7月に就任した黒田副市長とはどのような人物なのだろうか?
これまでの経験と総務省で培ってきた豊富な知識を、どのような形で船橋市政に活かしていくのか?
その人柄にふれながらこれまでの業務経験についてうかがった。
これまでどのようなお仕事を経験されてきましたか?
総務省に入省してから最初のうちは人事管理や行政管理といった仕事を1年単位でいくつも経験させていただきました。最初に就いたのは、総務省人事局。ここで局内の窓口業務を1年間担当し、仕事の流れを勉強させていただきました。次に、内閣官房内政審議室(現在の内閣官房副長官補室)に1年。ここでは、各省庁(霞が関)から総理官邸にどのような形で情報が上がっていくのかを間近で見ることができました。その次に総理府公害等調整委員会。公害被害者と加害者の間に立って、紛争の解決・調停にあたっていましたが、3か月で異動に。その後、行政管理局で組織・定員査定の仕事を2年、総理府のPKO事務局に1年…といった形で転々としてきました。
今までで一番記憶に残っている仕事は?
2年目に経験した内政審議室での業務は総理が物事を決定していくプロセスを間近で見ることができました。また、船橋に赴任する直前まで就いていた行政評価という仕事は、法律で決まった助成金や補助金などの案件がどのように遂行されているか、どの程度効果があったのかを年に数本検証するという仕事で、一つの仕事をまとめ上げるという意味で貴重な経験でした。
それから、ベルギー大使館に勤務していた際は、日本を外から見て、世界においてどうプレゼンスを高めていくのかということを考える機会を得ることができました。
船橋での思い出はありますか?
スノーボードを始めたばかりの若いころ、人工スキー場のザウスに来たことがありますが、市街地をゆっくり見て回るという感じではなかったのでほぼ知識はありません。赴任してからアンデルセン公園に子どもたちを連れて行きましたが、1日中遊んでも物足りない様子で、素晴らしい公園だなぁと実感しました。
船橋の街のポテンシャルをどこに感じますか?
外から来た人間にどう見えるのか?という視点で山口横丁や仲通りなど船橋のいろんなところを歩いてみたいと思います。元々、地方出身なものですから、地方から日本を元気にしていくということに非常に興味があります。それから、私は三重の山育ちなので、海がある街がうらやましいです。私が「楽しい」とか「いいなぁ」と思うようなことは、一般の人もそう感じるはずです。皆さんと一緒に船橋の魅力を見つけ、それを更に高める仕事を一生懸命していきたいと思っています。
これまでの経験を市政にどのように反映しますか?
昨年から船橋市でも行政評価を導入し、3年サイクルで全政策をチェックしていくということですから、自己改善のサイクルを確立するという業務で、これまでの経験を活かしてきたいと考えています。
黒田忠司 氏
三重県出身 京都大学卒業 |
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