防災船橋
2012年3月11日で東日本大震災から丸1年を迎えた。全国各地で、防災訓練や震災について考えるイベントが行われた。もちろん船橋市内でもこの日は、「いずれは起こる」といわれている大災害に対する備えを再認識した日となった。今回、MyFuna編集部では、私たち市民にとって身近な「船橋市の防災」について調べてみた。
臨海都市船橋の津波対策は?
東日本大震災で最も大きな被害を与えた津波。 臨界都市である船橋市にとっても津波被害は他人事ではない。では、船橋市は津波による被害をどのように考えているのだろうか。船橋市役所のHPから「防災マップ(洪水ハザードマップ)」をダウンロードできるのをご存知だろうか。
このマップには、避難所や避難場所や臨時へリポートの設置予定地、医療機関をはじめとした各種公共機関に加え浸水の恐れのある道路(アンダーパス)も一目でわかる。同様に、市HPから「地区別防災カルテ・防災アセスメント調査報告書」もダウンロードできるがこちらは、船橋市内を24地区に細分化し、それぞれについて地区の概要、M7・3級の「想定震度」、「液状化の危険性」、「水害・土砂災害の危険性分布」、「建物損害棟数」なども確認できる様になっている。まず、自分の住んでいる場所がどのような状態に置かれているのかを知ることが大切だろう。
北部版 防災マップ
南部版 防災マップ
自宅や生活圏の被害予想を把握
ふなばし安全・安心メールへの登録
ふなばし安全・安心メールとは、船橋市から発信された情報が予め登録しておいた携帯電話、パソコンなどのメールサービスを介して市民に届くサービス。
「船橋ひやりハッと防犯情報」(市民防犯課) 警察や保護者から寄せられた子どもに関連する不審者情報 |
「ふなばし火災・救急情報」(消防局指令課) 火災や規模の大きな救急・救助事故の情報 |
「ふなばし災害情報」(防災課) 震度4以上の地震発生、災害時の避難所開設、気象警報、大規模事故などの情報 |
「ふなばし光化学スモッグ情報」(環境保全課) 船橋市の光化学スモッグ |
緊急時の情報発信防災行政無線と防災エリアメール
船橋市では、災害時の避難勧告や避難指示は、防災行政無線の屋外スピーカーやふなばし防災情報メール、広報車による巡回などを活用しているが平成23年11 月15日からは「ふなばし防災エリアメール」の運用も始まった。
「ふなばし防災エリアメール」は、通勤や買い物で市内にいるドコモ携帯電話に「生命に直結するような緊急性が高い災害情報を伝達する」ことができるサービスで受信無料。登録に関する手続きも不要。
防災行政無線は、災害時に必要な情報を素早く伝えるため市内169ヶ所に屋外スピーカーが設置されている。普段は、正午と午後6時(冬は5時)にチャイムが流れるようになっている為、活動範囲内のどこに設置されているかを常に確認しておくようにした方がよいだろう。
■消防の取組み
臨時へリポートの設置と離発着訓練
行田公園で1月1 7日、ヘリコプターの離発着訓練が行われた。 現在、船橋市内には10箇所の臨時へリポートが設定されており、大規模災害時に、このヘリポートが救助や物資輸送の拠点として活躍する計画だ。しかし、このヘリポートが設定されたのは昭和40年代。昭和40年というと市の人口は約22万人。市や消防局でもこの事実も踏まえ、震災後臨時へリポートの調査を敢行、昭和40年代当時の離発着経路がそのまま使用できるかの検証が行われた。結果として行田公園に関しては離発着可能と判断された。
ららぽーと西館での大規模消防訓練
2月17日にららぽーとTOKYO-BAY西館で行われた大規模消防訓練。訓練に参加したのは総勢326人。船橋市消防局、市川市消防局、習志野市消防局、八千代市消防局、鎌ケ谷市消防局、印西地区消防組合、ららぽーと、船橋警察署、船橋市立医療センターの9機関から31車両が動員された。想定されたのは、建物から火災が発生し逃げ遅れた買物客と従業員が館内に取り残されているという状態で、船橋市消防局が全体指揮を執り近隣消防局との連動で救助活動を行うというもの。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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