馬に乗るお仕事
『騎手』とはどんな仕事?
地方競馬の騎手は栃木県塩原の那須にある地方競馬養育センターを卒業することで免許を取得し、騎手になる事ができる。競馬学校では厳しい訓練に耐え、体重を48kg以内に抑えねばならない。制限体重を超えると退学になってしまうのだ。「在学中に何人もの同窓生が成長期で節制しても体重オーバーを理由に辞めていった」という。卒業し騎手になれても体重制限との戦いは続くのだ。
ちなみに、佐藤さんは、この厳しい世界でその人柄とリーダーシップを認められ船橋競馬場の所属騎手25名の騎手会会長を務めている。
騎手に必要なのは向上心
佐藤さんが、騎手という職業を目指したのは、中学校の進路希望時。「スポーツ選手になりたかった」佐藤さんは、自宅近くの川崎競馬場で騎手に憧れた。「これだ!体が小さい方が有利だ!」と、中学卒業と同時に那須の競馬学校に入所した。入所時には自身の骨の太さや両親の身長などもチェックされたという。
騎手に必要な要素は?と尋ねると「最後まであきらめない向上心と人間関係」だという。レースに負けそうでも最後まで追い続ける騎手は仲間内でも評価が高いという。それ程に向上心を保ち続けるのが難しい為だろう。また、馬主や調教師とのコミュニケーションも騎乗を続けるためには欠かせない要件なのだ。
佐藤さんの今後の目標は「重賞を獲る」事だという。南関東だけで90人以上はいる騎手全員が憧れる重賞を目指し前だけを見つめ日々努力を続ける。
【プロフィール】
昭和50年7月生まれ
神奈川県出身
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