2014年02月06日 配信

2/6(水)船橋市が小型家電リサイクル回収ボックスを設置

県内初の共同リサイクル事業へ

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 船橋市役所(船橋市湊町1-10-25)に2月5日、使用済み小型家電の回収ボックスが設置された。

小型家電の回収事業において、自治体と障がい者団体の連携が実現するのは県内初。今回回収ボックスが設置されたのは、船橋市役所の他、FACEビル5階の船橋駅前総合窓口センター(船橋市本町1-3-1)、北部清掃工場(大神保町1356)、東図書館1階(習志野台5-1-1)の合計4か所。

 同事業は平成25年4月に小型家電リサイクル法が施行されたことからはじまる。同リサイクル法とは、使用済みのデジタルカメラ・ビデオカメラ・HDDレコーダー・ヘアーアイロン・カーナビなどの小型電子機器を収集し解体分解を行い、有用な資源を再度活用するという取り組み。

いずれも15センチメートル×30センチメートル以下のものが対象となる。また、分解・分別を行ったリサイクル品は国が認定した事業者に障がい者団体が売却し、収入にする。

 これまで使用済みの小型家電は、鉄とアルミニウムのみの回収にとどまり、その他は不燃ごみとして収集され、リサイクル出来る資源を活用出来ずにいた。法律が施行されたことから、「小型家電を収集すること」と「解体し有用資源を分別すること」は義務化され、これら一連の作業は地方自治体に任されることとなった。

 同リサイクル法を聞き、事業参加へと手を上げたのが、県障害者福祉事業リサイクルネット事業ネットワーク協議会の理事と障がい者福祉サービス事業所「NPO法人1to1(わさび)」(前原東3-17-6 TEL 047-411-6816)。

 回収ボックスへの招集と小型家電の解体分別を行うのは「NPO法人1to1」が運営する「わさび」を利用する20代~40代のメンバーと、社会福祉法人大久保学園運営の「光風みどり園」(大神保町1359-7 TEL047-457-7130)のメンバー。

両施設は就労継続支援(B型)として運営しており、就労経験のある障がい者に就労と生産活動などの提供を行い、知識や能力の向上のために必要な訓練を指導している。「障害をもつ方は誰かにお世話されているというイメージが多いかもしれない。社会に貢献していて働いている姿も見てほしい。それが彼らの誇りに繋がるはず」と、1to1代表の武井さん。

 「NPO法人1to1(わさび)」では、近隣の草むしり、希望者宅のアパートの掃除、船橋のタブロイド新聞「Funaco.」配布など地域にかかわる数多くの仕事に取り組んでいる。

しかし屋内での作業が、体力的に難しい人たちも出てきたという。部屋の中で作業できるうえ、納期に縛られず出来る仕事をと、考えていたところ、同事業の取り組みを知り、協議会で提案。何度も会議を重ね船橋市に働きかけた。のちに市がこれを承諾、2月5日より正式に事業へと参加する運びとなった。

 窓口となっている船橋市役所クリーン推進課課長の長尾さんは、「有用資源をリサイクルすることで、不燃ごみは減り、その上障害を持つ方たちの安定収入も期待できるこの取り組みは素晴らしいことだと思っています。まずは船橋市で実績を作って、他の市町村へ広げていけたら嬉しいですね」と語った。

 回収ボックス設置場所は以下の通り。利用時間は施設利用時間に準ずる。

・市役所本庁舎1階
船橋市湊町2-10-25 
9:00~17:00

・船橋駅前総合窓口センター(faceビル5階)
船橋市本町1-3-1フェイスビル5階
9:00~20:00(第2・4土曜日とその翌日の日曜日、祝休日は9:00~17:00)

・北部清掃工場
船橋市大神保町1356
9:00~11:00 13:00~16:00

・東図書館1階 
船橋市習志野台5-1-1(習志野台公民館)
9:30~19:00※火木土日祝は9:30~17:00

(鷲野)

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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