2012年04月29日 配信

4/29(日)民間図書館で支援者を募集

昨年は、600万円の赤字に

活動を続ける為の支援金を募集

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↑岡代表を囲んで利用者のみなさん  

 民間図書館運営の「NPO情報ステーション」(船橋市本町1-3-1電話047-419-4377)は、昨年の震災による影響で経営困難におちいり積極的な支援者の募集活動を開始した。

 情報ステーションは、市民から読まなくなった本の寄付を受け、民間図書館の書籍として貸し出している。同図書館の多くは、商店街の空きテナント対策やにぎわいの創生の為に活用されており商店街の一角や店舗スペースを間借りしてコミュニティスペースの提供という形で出店されている。現在、8店舗が運営されており、1ヶ月間にのべ1,000~2,000人が利用しているという。

 同組織の代表・岡直樹さん(28)は、「図書館は、近隣の方の憩いのスペース。人が集い、会話をし、ボランティアをしたりすることでコミュニティが育ちます」と民間図書館の存在意義を熱く語る。

 これまで、年間1,000万円の予算で図書館やさまざまなイベントの企画・運営などもこなしてきたが、昨年の東日本大震災以降、地震による直接的な被害や広告収入の大幅な減少によって昨年600万円の赤字に転落した。

 一時は、「このまま図書館を閉めてしまって借金だけ何とか返済してゆこうか」と、諦めかけた岡さん。そんな時に利用者から「岡さんが、図書館を開いてくれたお陰で毎日行くところが出来てよかった。ここが出来る前は、毎日行く場所がなくって辛かった」と、感謝され「ここは必要な場所なんだ。なんとか運営を続けなければ」と運営を続けてゆく事を固く心に誓った。

 岡さんが、民間図書館事業を手掛けはじめたのは今から6年前。早稲田大学在学中22歳の時に、「JR船橋から京成船橋への乗り換え客は1日5万人。これらの人が船橋の街をただ通り過ぎてゆくのはもったい無い。街の良いところを知ってもらい、少しでも興味を持ってもらえれば」と、読まなくなった本を寄付してもらい、それを貸し出す際に地域の情報が満載になったブックカバーをつけて地域情報を発信してゆく事業を開始したのだ。

 「お金がなかったから寄付を受けて本を調達、スタッフもボランティアで運営してゆくモデルになりました」と事業開始当初を振り返る。「街づくりの基本は街に対してほこりと愛着を持つこと。街づくりの主役はそこに住む人、風土や歴史を地域資源として活かしながら『文化と経済の持続的発展』を目指す」という岡さんの活動は徐々にマスコミからも注目されるようになり、その意思に共感した個人店の店主や商店街から各所で図書館の運営委託を頼まれるようになったという。

 しかし、規模が広がればその分管理費などもかさむ。補助を受けて出店している図書館でも家賃の支払が発生する。震災を受けてその支払を支えていた広告収入が10分の1にまで激減したのだという。

 現在、利用者として登録をしているのはのべ6,600人。運営に必要な資金は、一時は広告料や図書館運営の委託料で賄えるようになってきたが、図書館も活動を続けてゆくかどうかの瀬戸際に立っているという。「一人でも多くの方に、私たちに活動を知っていただき、共感した方からの支援をお願いしたい」と岡さん。「いくらでもいいので活動の支援をお願いします」とも。

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↑袖ヶ浦団地の商店街に店を構える民間図書館  

振込先は

郵便振替口座 00110-2-648518

特定非営利活動法人駅前情報発信局ステーション

問合せは、047-419-4377。(担当:岡)

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

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