2016年10月17日 配信

10/17(月)「創業160年・つるや伊藤展」開催

江戸時代から続く船橋の染物店の歴史文化展

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5代目店主の伊藤吉之助さん

船橋市勤労市民センター展示室(船橋市本町4-19-6、TEL 047-425-2551)で10月15日~16日の二日間、「創業160年・つるや伊藤展」が開催された。

展示では、1854(安政元)年から現在の場所で営業を続ける老舗の染物屋「つるや伊藤」(船橋市本町4-31-25、TEL 047-424-2277)の歴史と、その仕事を披露している。

「つるや伊藤」は江戸時代末期に船橋の「鶴屋惣七家」より初代の伊藤喜次郎が分家し、現在の地に紺屋(こうや)・鶴屋を開業した。

紺屋とは染物屋の代名詞。1950(昭和25)年代までは船橋には海老川などを利用した染物屋が10数件あったが、河川の汚染や時代の流れで現在はほとんど残っていないという。

展示会場の入り口に掛けられた大きな暖簾をくぐると、「つるや伊藤」が手掛けた船橋市立船橋高校の新旧の校旗が展示されている。新しい校旗は本金糸の刺繍とフレンジに縁取られ、長い年月を経ても色あせないという。

会場には他にも「つるや伊藤」が長年手掛けたさまざまな染色品が展示されている。市内の公民館の講堂の緞帳(どんちょう)の試し織りの布、緞帳の作成の様子の写真パネル、戦後1950年代からの手ぬぐいの型紙や裁断される前の反物状の江戸小紋の手ぬぐいなど。また金糸で織られた豪華な佐原の山車幕の見本など博物館さながらの展示品の数々だ。

会場の一角には1960年代まで使われていたという湯熨斗(ゆのし)の釜と砧(きぬた)が置かれていた。5代目社長の伊藤吉之助さんは「小学生の頃は登校前に砧で布を叩くのが仕事で、よく遅刻しそうになりました」と思い出を、習志野市の佐藤佐知子さんは「時代を感じる貴重なものばかりで素晴らしい」と話した。

現在の「つるや伊藤」は染物だけにとどまらず、旗、幕、祭礼用品、舞台設備、インテイリアとはば広く手掛けている。船橋の三山の七年祭、神楽などの伝統行事や文化を支える一方、船橋市内をデザインした手ぬぐいを作り地域活性に一役買い、長年の信用と信頼で築いた県内外の伝統工芸の担い手と組みさまざまな仕事にも取り組んでいる。「長年支えて下さった皆様に感謝すると共に、真面目に取り組んできた仕事をこの機会に見てほしい」と伊藤さんは話した。

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来場者に説明する伊藤さん 1950~1960年代の手ぬぐいの型紙
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手ぬぐいの見本帳 市立船橋高校の校旗
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反物状の手ぬぐい 時代を感じるオリジナル手ぬぐい
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船橋市内をデザインした手ぬぐい 佐原大祭の天幕の見本と作成の作成過程
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綴れ緞帳の見本と作成のようす  
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