2016年07月14日 配信

7/15(金)「船橋のなし」糖度の秘訣はサラブレッド

梨農家の堆肥買い付けに同乗

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 ふなっしーの登場で一躍全国的にメジャーな梨の産地になった船橋市、「船橋のなし」の特徴は瑞々しくジューシーで糖度が乗っている点だが、その糖度の秘密がサラブレッドにあることがわかった。

 船橋のなし農家は、初夏のこの時期に茨城県美浦村の「茨城かすみJA」が運営するコンポストセンターに堆肥の買い付けにやってくる。美浦にはJRAの運営する調教施設があり常時2000頭のサラブレッドが飼育されている。

 同センターでは、サラブレッドの良質なエサとストレスの少ない飼育環境から毎日生産される、ワラの含有量が8割~9割程度と他のそれと比較しても非常に多い馬糞を農業者向けに販売している。土壌に混ぜ込むことでやわらかい土を作り出し、水はけをよくする最適な堆肥なのだという。

 また、「サラブレッドの馬糞は窒素、リン酸、カリンの成分が極端に低い。これが梨やトマト、そのほかウリ系の作物ナスなどに向いています」とも。

 この日、船橋市三咲から同センターに堆肥の買い付けにやってきた船橋のなし農家「船芳園」二代目の加納芳光さんは、「堆肥の買い付けにやってくる時には、朝6時に船橋の自宅を出発して茨城までの道のりを二往復することもあります」と話す。「馬糞は多少臭いますが、おいしい梨を作るには欠かせない堆肥です」と積み込み作業に汗を流しながら話す。

 船芳園では、1町2反の梨畑に対して毎年20トンの馬糞を堆肥として使用するという。トラックで何度も船橋と美浦を往復し、園内の堆肥保管場所に運び込む。同園では、この作業を芳光さんが一人で行う。「運転と堆肥の積み下ろしで腰がガタガタです」と悲鳴を上げる。同園では、サラブレッドの馬糞に米ぬかを混ぜ込み半年かけて熟成させる。

 この熟成過程でにおいがきつくなる為、周辺が住宅街の農家では非常に気を使うのだという。「積み下ろしと畑にまく時のわずかな期間なのですが、市内の農家では異臭騒ぎになって警察を呼ばれてしまった例もあるんです」と、同じく堆肥の買い付けにやってきた船橋のなし農家・植草果実園の植草さん。「美味しいものを食べてもらいたいと」

 こうして苦労して育てられた「船橋のなし」は、8月初旬を目処に順調に成長中。大きなトラブルがなければ、今年の出荷は8月に入ってすぐになりそうだ。

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ブルドーザーで積み込む 米ぬかを混ぜ込む
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馬糞を平らにならしてから米ぬかを混ぜ込む 米ぬかを混ぜ込む作業
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船橋のなし農家はみんなここで堆肥を購入するという 毎日50~60トン生産される馬糞
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運搬中にこぼれないようにビニールシートをかける  
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