2016年06月08日 配信

6/8(水)「Jazz in 竹林」三陸復興支援コンサート

豊富の農園仲間の手作りで

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 船橋市北部の直売所「味菜畑」からほど近い飯島農園(船橋市豊富町1482-235)の竹林で6月5日、「第9回三陸復興支援薫風コンサート」が行われ約100人の観客が集まった。

 同イベントは、農業の専門家の指導の元で野菜作りをする農業作業者の団体である「おいしい野菜公園2007」と「飯島農園」が共催。地域の交流を目的に2007年から年に1回、「飯島農園」の竹林で演奏会を行ってきた。

 今回はプロの奏者4人が加わった23人の社会人ビックバンドによるジャズコンサートバンド「Bridge Ship Jazz Band」が参加。船橋市内の音楽教室で知り合った20~70代の仲間で作ったバンドで、同会場での「三陸復興支援薫風コンサート」演奏は今年で3回目。メンバーの山崎真梨子さんは「復興支援の趣旨に賛同します。野外での演奏は貴重な体験」と話した。

 2011年の東日本大震災をきっかけに「三陸復興支援薫風コンサート」と銘打ち、三陸漁業従事者の復興支援を行ってきた。「知り合いの紹介で三陸の漁業従事者に収穫したスイカを送ったことが支援の始まり。その後、季節の野菜を送ったり、定期的に現地におもむき、どういった支援が必要なのか漁業従事者と懇談会を行うなどして交流が続いている。

 天候に左右される点で農業と漁業は共通する。震災後、漁場は激変、後継者不足、輸入品の増加、食生活の変化などに苦しんでいる。今後も交流を続け支援していきたい」と、飯島農園代表の飯島幸三郎さん。

 コンサートでは、ジャズの名曲「聖者の行進」「A列車で行こう」等やシカゴ、ビートルズのヒット曲が演奏され、休憩時間にはスイカが振る舞われた。

 「コンサート会場の竹林の整備、竹のベンチ作り、音響スピーカーの設置など裏方作業は全て主催者のメンバーが手弁当で行いました」と事務局の尾上清義さん。

 飯島さんは、「この竹林はもともと約50年前松林だったところに父母が農業資材にするために竹を2本植えた。今では竹は資材としての価値がなくなったが、タケノコを掘ったり、子どもたちが遊んだり、文化活動ができ、時を経て新しい生命の息吹を感じる。皆の力でこのように楽しい時間を過ごすことで、町づくりや人間関係を築くことができれば」と、話した。

 会場では、三陸のわかめや飲物が販売された。また、支援物資輸送のための募金箱が置かれ、募金者には主催者手作りの竹の花入れがプレゼントされた。

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三陸支援の募金箱 「おいしい野菜公園2007」の尾上さん
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三陸のわかめ販売  
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飯島農園の飯島さん 休憩にすいか
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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