2016年03月17日 配信

3/15(火)馬込沢駅前に「magome coffee project」
ハンドドリップとフレグランステイスティング特徴に

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 東武アーバンパークラインの馬込沢駅前にハンドドリップコーヒーをうりにした「magome coffee project」(船橋市馬込西1-2-10)が昨年12月30日にオープン、週2日だけの限定営業と、とっても分かりにくい立地でSNSを中心に話題を呼んでいる。

 

 同店をオープンさせたのは、福嶋勘太朗さん(35)。勘太朗さんの本業はIT関連会社の執行役員。会社員の傍ら長年の夢だったカフェ経営を開始した。店舗面積は6.5坪。座席8席の小さな店、内装は全て勘太朗さんが手がけた。ちなみに、同店の看板は外に出ていない。

 

 メニューは、エスプレッソ(300円)、カプチーノ(450円)、カフェ・ラテ(450円)、ハンドドリップコーヒー(450円)など。子連れ客に向けてオレンジ・りんご・ぶどうジュース(250円)も用意する。フード類は提供しない為、持込みも可能。店内に焙煎機もあるため「フレグランステイスティング」も行っている。

 

 「開店資金は150万円。カフェを開店するのに1000万円必要と本に載っていたりしますが、ミニマムでもここまでできるという見本にしたかった」と話す。

 

 滋賀県出身の勘太朗さん、21歳で単身イタリアのレストランへウエイター修業に出かける。イタリア人オーナーに「君のいれるコーヒーはまずい」と言われたのをきっかけに、職場の仲間にコーヒーのいれ方を習ったところからコーヒーに本格的に携わるようになった。 「1日に5~6杯は飲む。朝ごはんの代わりにカプチーノを飲むくらいコーヒーが生活に溶け込んでいる」と勘太朗さんはイタリアのコーヒー文化について話す。

 

 イタリアからの帰国後、一人前のコーヒーをいれられるようになりたくて、著名なバリスタの野崎晴弘さんが主宰する育成スクールに1期生として通った。学びの場を探すためにフリーのウェイターとして東京の50カ所以上の街場のレストランや、椿山荘を始めとするホテルで働いた。

 24歳の頃には「イタリアのバールみたいな店を持ちたい」と考え、今までの経験を武器に、イタリアで200年続くチョコレートの老舗「COVA」にイタリア語で自分をプレゼンテーション。「COVA TOKYO」のオープニングバリスタとしてオープンに立ち会った。

 そこでイタリアのように気軽に小銭だけでエスプレッソを飲んで立ち去るようなバールの運営は難しいと考え、経営や店舗運営を学びたいと考えるように。 

 その後、イタリア料理店の常連からの誘いで、経営を学ぶためにIT企業に職を得て大手通信系企業からの仕事を請負う。コンサルタントとしての活動なども行い、都内の大きな行政書士事務所に営業部長として勤務するなど高待遇の会社員として安定を手に入れた。

 

 しかし、成長していく子どもを見ながら「子どもにやりたい事をやらせてあげたいと思うけど、自分はどうなんだろう」と、悶々とする日々を過ごすように。起業して活躍する友人からアドバイスをうけ、「コーヒーを仕事にしたい」と、20代に夢見たコーヒーのある生活に向けて舵を切った。

 

 3人目が生まれたばかりのタイミングで会社を辞め、1カ月半かけてイタリア、イギリス、デンマーク、ノルウェー、オランダと各国のカフェを見て回った。「色々見てきたが今すぐにカフェだけで生活を成り立たせることはできない」とカフェの準備期間中に縁のあったIT企業に就職。そこでWEBマーケティングのノウハウもみにつけ、個人店でも戦える可能性を見出し、休みの土日を利用して自宅から近い馬込沢に「magome coffee project」を開店させた。

 

 ハンドドリップとエスプレッソマシーンだけで勝負したい気持ちもあったが、コーヒー豆の焙煎も行う。2月の営業日は6日間で15万円。「仕入れが高いので利益はほんの少し。本業のSNSなどを使ったWEBマーケティングを本業のお客さんなどに教える為の実践をこの店舗で試している」と話した。

 

 営業時間は、11時~18時30分。月~金まで定休。土日のみ営業。

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MyFuna編集部

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