2014年10月27日 配信

10/27(月)船橋の漁師だけに口伝される「買い将棋」

港の子どもたちだけに伝わってきたもう一つの将棋

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 宿場の漁師町として古くから栄えてきた湊町(みなとちょう)界隈で戦中戦後、子どもたちの間だけで伝えられてきたという「買い将棋」が10月21日、民間図書館の情報ステーションで行われた体験会で復活、一部市民の間でにわかに脚光を浴びている。

 

 「買い将棋」が残っているのは湊町界隈でも「台町(だいちょう)」と呼ばれた一部の集落のみ。この集落を一歩でも出ると知る人がいないというレアな将棋の指し方だ。当時を知る地元漁師の大野一敏さんは、「昔一緒に遊んだ親戚のアンちゃんでも忘れてる。やり始めたらルールはすぐに思い出すんだけどね」と悪戯っぽい微笑みを見せる。

 

 ルールは単純だ。同時に遊べるのは45人。駒の前面を上にして盤上に右回りで「の」の字を書くように並べ、じゃんけんで勝ったものが親になる。順に駒を一枚ずつ取ってゆき、全ての駒を取り終えると親から順に駒を盤上に出してゆく。このとき同じ種類の駒同士であれば一緒に複数枚を出すことも可能だ。

 

 次の手番の参加者は駒の種類と枚数を前の手番のものにそろえ、同じものを出してゆく。その際に「歩、三、受けまして」と駒の種類と枚数をセットにして声をかけるのがルール。出せる駒がない場合には「ないところ」と言ってパスをすることができる。

「王」はオールマイティで全ての種類の駒の全ての枚数を受けることができる。ただし、王を出すときだけは「買いまして」と言って駒を出さなければならない。チャンスを買うという意味があるそうだ。

場に全ての手駒を出し終えるとあがり。あがりの順番を競い合って全員の順位をつけ勝敗を決める。

 

 「子どもの頃に大人が将棋を指しているのを見て憧れたもんさ、大人と同じことをやっているっていうドキドキがたまらなかったなぁ」と笑顔をみせる。40枚の駒全てのありかを最初に見せあい、盤上に出された駒から記憶を頼りに知略戦を繰り広げる。

 「歩」の枚数と「王将」を出すタイミングが重要なキーになる。「子どもだましだともって始めてみたけど熱くなりますね」と体験会に参加した男性。「一番負けた人は金を出すんじゃなくっておでこに(中指で弾く仕草をつくって)コレ。子どもたちがやった遊びだから健全だよね」と大野さん。

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