↑船橋市内での乾杯に「ありのみーくす!」が増えてきた!? |
船橋市非公認のご当地キャラクターとして活動、「ご当地キャラ総選挙2013」で全国1位を受賞した「ふなっしー」。ファンが、船橋市内の飲食店に予約を取り「ありのみーっくす!」の発声で乾杯する姿が目立っている。
8月6日に全国のふなっしーファンが涙を流したという「ご当地キャラ総選挙2013」の会見を受けて、「ふなっしーの地元、船橋の飲食店で乾杯したい」「ふなっしーの公認カクテルを飲んでみたい」と、わざわざ船橋市内の店に予約を取り、「ありのみーくす!」と発声し乾杯するのだという。
↑ブームの火付け役「船橋F・B・C」メンバー |
火付け役は、「船橋カクテル」を開発した「船橋F・B・C(フード・ビバレッジ・コーポレイト)」という飲食店オーナーで組織した団体で、現在33店が参加する。
揃いのTシャツを着て、7月27日の「ふなばし市民まつり」に船橋のなしを使用した「船橋カクテル」4種を初披露。この日の内に620杯を売り上げ、その後4日間で参加33店の合計1200杯以上の「船橋カクテル」を販売した。販売数を押し上げた要因は、「ふなっしーオリジナルコースター」の存在だ。
ふなっしー本人がデザインした「コースター」は、グッズ収集家や遠方のふなっしーファンにとってのどから手が出るほど欲しいグッズとして、ネットオークションでも高値がついた。
↑ふなっしーオリジナルデザインのコースター |
彼らが現在押し進めているのが乾杯の際の発声「ありのみーくす!」だ。梨の実は忌み言葉で「ありのみ」という事から、「アベノミクス」になぞらえ「ありのみくす」という飲食店主導のイベントを企画、これを乾杯の発声に使うことで流行させようという意図なのだ。
船橋市非公認キャラのふなっしーに冗談半分で「公認」を打診したところ意外にも「オッケーなっしー!」と快諾された。当初飲食店だけで盛り上がるはずの企画は、徐々に梨生産者や市場関係者も巻き込み、「ありのみくす」は市内全域に拡大した。
市内梨直売所でも「ありのみくす」
船橋市内100軒以上ある梨農家では大半が、当初ふなっしーを冷ややかに見ていたという。ある農家では、ふなっしーが有名キャラへの階段を駆け上がってゆくにつれ、「船橋のなしを全国にPRしてくれている」と、応援する気持ちが湧き起ってきたのだという。
今回、「船橋F・B・C」から梨農家に「一緒に船橋の梨をPRしてゆきましょう」という打診があり、ふなっしーの「公認」を受けて「『船橋のなし』をブランディングするチャンス」と相乗りを決めたのだという。
市内56軒の梨直売所で「ふなっしー梨袋」「ふなっしーのぼり」を使用したキャンペーンが始まった。街道沿いに立ち並ぶ直売所で「船橋のなし おいしいなっしー」というふなっしーのイラストとコメントをプリントしたのぼりが目を引く。のぼり掲出の直売所で梨を購入すると「ふなっしー梨袋」に入れた梨を購入することができる。
船橋市内の梨直売所で購入しなればならない「梨袋」の存在に関東圏のふなっしーグッズ収集家とふなっしーファンが食いついた。遠くは北関東や静岡県から「ふなっしー梨袋」に入った梨を購入にくる旅行者が連日のように市内の直売所を訪れるようになったのだという。
7軒の梨直売所では、「ふなっしーパネル」を用意。旅行者や地元の直売所利用者が気軽に写真を撮ってゆくようになった。ある直売所では、「すでに昨年の1.5倍くらいの来店」とふなっしーの引き起こした経済効果に頬をゆるませる。梨のピークシーズンはこれから。船橋市内の梨生産者は降ってわいた経済効果に期待を膨らませる。
船橋カクテルを飲める店、ふなっしー梨袋の「船橋のなし」を購入できる直売所MAPは、「ふなっしーのありのみくす」から。http://myfuna.net/reg/press/myfuna/2013/08/01210705.html
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