7/3(日)わが町ホームステイ―わが家に泊まりに来ませんか?―/東部公民館
地域の教育力UP!
近所のお宅でホームステイ
東部公民館では、地域の教育力UPを目指し、前原自治会・町会・民生委員会などの協力を得て『わが町ホームステイ―わが家に泊まりに来ませんか?―』事業を行っている。同事業は昨年から始まり今回で2度目。宿泊するのは小学校3年生から6年生までの児童が対象。地元町会などから宿泊先に協力してくれるお宅を募集し2泊3日のスケジュールで行われた。児童が同地区内の知らないお宅にお世話になり、子どもの目線で気づきを得る事により成長を促そうというもの。また、地区内に顔見知りが増える事によって地域ぐるみでの子育て、教育力UPを目指している。
宿泊初日となるこの日、東部公民館ではホームステイ先の家族とこれから宿泊する児童がレクリエーションを通じコミュニケーションを深めた。昨年宿泊先8軒、参加児童15名から始まったこの事業、今年度の宿泊先には9軒が協力、18名の児童が参加した。昨年から同事業に参加している鈴木菜々香さん(小5)は「仲良しだけれど幼稚園から同じクラスになった事のない友達と一緒に泊まりたかった」と参加の理由を語る。前原西地区に住む菜々香さんと友人の小笠原穂香さん(小5)が宿泊するのは、同じく前原西地区内の大熊幸男さん(73)タカ子さん(65)宅。
↑鈴木さん家族(向かって右)と小笠原さん家族 真ん中は受け入れ先の大熊さん |
家族にしばしの別れを告げた菜々香さん、穂香さんは大熊さん宅へ向かう。「事前に下見をしておいたの」と2人。この日がとても楽しみだった様子だ。
新築の木の香りが残る大熊さん宅、昨年建て替えをしたばかりだという。「毎日同じことの繰り返しばかりじゃつまらない」と、ホームステイ児童の受け入れを決めた幸男さんが温かく迎え入れる。
大熊さん宅に招き入れられると2人はピアノを見付けた。楽譜を借りると、恥ずかしそうに弾き始める。その様子を見ながら「弾いてくれる人がいないと調律屋さんに怒られてしまう」と笑顔で見守る大熊夫妻。慣れない手つきで夕食の準備を手伝う2人をタカ子さんは丁寧に教えた。
近所に住んでいても知り合うことの無かった大熊夫妻と2人の児童。ホームステイに参加している児童らは学校や部活にも受け入れ先のお宅から通う。食事やお風呂を借り「他人の飯を食う」経験を通じて様々な気づきを得る。東部公民館が意図した地域の教育力UPとは、こういった地道なコミュニケーションの積み重ねの先にあるのだろう。
合奏部の練習で普段家事手伝いをする機会が 少ないという2人。食事の支度に興味津々。 |
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